親知らず抜歯の記4 入院・手術

◎10月5日
今日から人生初の入院。
持ち物は替えの下着、洗面用具一式、バスタオルとタオル、チタンマグカップ、うがい用コップ、箱ティッシュ、ウエットティッシュ、箸スプーンといったところ。
あと暇つぶし用のDS。ノートPCでも持って行こうと思ったが、さすがにそれは入れなかった。

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 入院に持って行った物。

このあいだ、実家に保証人を頼みに行ったとき、親が洗面器とスリッパを貸してくれた。スリッパはともかく洗面器は要らないような気がした。荷物をまとめているとこれが結構嵩張る。結局どちらも持って行かないことにした。
あとは入院書類など忘れていないか確認する。

これらを入れたキャリーケースを引いて自宅を出る。これから旅行へでも行くような出で立ちだった。じっさい、気分も旅行と言うか、出張にでも行くような気分だった。

予約書に書かれている10時に入院外来の受付へ行って手続きをする。入院申込書はここで渡した。
受付が済むと、入院病棟の口腔外科ナースステーションへ行ってくださいとのこと。

行く途中にレンタルセット受付コーナーがあったので、病衣セットの申込書を渡す。上着とズボンで1セット、2セット渡された。週2回交換があるとのこと。

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 ここで寝間着など必要なものをレンタルする。

2Fのナースステーションに行く。カウンター名前を告げて、今日から入院だと告げる。

ここで入院申込書以外の提出書類を渡す。
手首にリストバンドをつけられる。見ると生年月日やバーコードが記されていて、これで管理されるらしい。

看護師から、今日と明日のスケジュール、術前術後の過ごし方などの説明を受ける。
明日の手術は16時からとなった。今日は21時以降は食べられない、明日の12時以降は水分も飲めないとのこと。

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 入院に持って行ったキャリーケース。

病室は男女別6人部屋。案内してくれた看護師さんと一緒に入る。
軽く挨拶。
「今日から入院する○○さんです」
「よろしくお願いします」
まるで新入りだ。

ベッド周りについて看護師さんが一通り説明してくれる。
じゃここで着替えて、11:15になったら、今日からの人を集めて入院説明を行うのでデイルームへ行ってくださいと言って看護師は去って行った。

ベッドでさっき受け取った寝間着に着替える。
着てみるとサイズが小さい。上下ともまるで八分袖のようだ。

普段シャツなどはMサイズを着ているので、そのつもりでMサイズを申し込んだのだが、申込書は男女別になっていなかったのでユニセックスだ。男性ならば一回り大きめのサイズにした方が良い。
なんだかみっともないが、そんなに長居するわけではないし、これで我慢しよう。

ロッカーに小物を収め、寝間着に着替えると、ベッドに横になるしか身の置き場所が無い。しばらくボーっと過ごす。今頃会社の人たちは仕事してるんだろうな。

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 ベッドと棚。

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 収納棚とテレビのカードリーダー。右のDVDプレイヤーも使える。

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 貴重品ボックス。

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 冷蔵庫。これもテレビカードから使用料が引かれる。

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 ナースコール。右のラジオは無料で聴ける。

11:15に入院説明のためデイルームへ。集まったのは5人、今日から入院する新入りたちだ。
これから始まる入院生活や院内の設備や使い方などを移動しながら説明してくれる。
デイルームから始まって、シャワー室、売店、洗面所などを一緒に回る。
それでも15分くらいで終わった。病室に戻って、またベッドに横になる。

12時近くなって各ベッドに食事が配られる。私はまだ食事制限が無いので普通食になる。この日の昼食はかき揚げがのった蕎麦だった。

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 10/5昼食。(そば、かき揚げ、大根おろし、おひたし、バナナ、豆乳飲料)

食後は各自がトレイを持って食器を下げに行く。デイルームにはさっき説明のあった通り、配膳棚が置いてあった。

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 食べ終わった食器はデイルームにある配膳棚に各自下げる。

またすることが無くなり、ベッドに横になる。
基本健康体なのでベッドでじっと横になっているのは苦痛でしかない。

持ってきたDSを出した。入っているゲームはドラクエ6リメイク版。前に買ったけど中途半端にしかやっていなかった。入院中にクリアしてしまおう。
しばらくはこのDSが入院生活の友となるのだった。

ゲームをしていると麻酔科の担当医師がやってきた。
ベッドで明日の手術の麻酔について説明される。薬のアレルギーが無いか聞かれたような気がする。あとは忘れた。
最後に『麻酔同意書』にサインする。

14時、看護師が病室に来て、全員の検温と血圧測定。毎日この時間にあるとのこと。先に入院している人たちは、看護師が来る前に熱を測り終えている。

そのあと起き上って病院内を散歩してきた。上にジャージを羽織ると、ちんちくりんの寝間着でも何とか様になる。

外来の方は相変わらず混んでいる。前回まではこの中の1人だったんだなあと思う。今じゃまるで別世界の入院病棟。
こちらは病衣姿で、外の人から見れば憧れの入院患者(w。

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 病棟入口。

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 2階の窓から1Fロビーを見る。

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 2Fの売店。ファミリーマートになっている。

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 売店横にあるテレビカード販売機。カード残高は左の精算機で換金できる。

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 テレビカード。TV使用と冷蔵庫使用に使う。

病室に戻るとベッドに横になり、またDSを始める。

色んな担当の人が次々とやってくる。
担当の医師、看護師、手術担当、麻酔担当、薬剤担当。
もう誰が誰だか分からぬ。

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その度に何度も同じようなことを聞かれる。過去の病気、今の持病、飲んでいる薬など。自分は一切ナッシング。
面倒だが、基本暇なので何回よばれても一向に構わないのだが。

説明が終わる度に同意書にサインする。書類を見ると自分の病名が書いてあった。

病名:
   『18,28智歯周囲炎、38水平埋伏智歯』

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 とにかく書類が多い。

18時、夕食の配膳。おかずは白身の焼き魚とアサリを混ぜたキャベツの浅漬け。ずいぶん貧弱だが、これを以て明日手術が終わるまで食事はおあずけになる。

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これでは足りず、売店でドーナツを買ってきて食べた。

今日はこれで終わり。初日はとにかく言われるままに言って聞いて署名して、1日が終わったという印象だった。

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 夜の1階ロビー。昼間は混み合っているが、夜は入院患者の憩いの場となる。

21時になり消灯。病室の照明は全て消され、テレビも点かなくなる。枕もとのスタンドは使えるので本くらいは読める。
こんな時間から眠れるのかと思っていたが、ベッドで横になっていたら眠ってしまった。

目が覚める。時計を見ると23時。両隣りからすごいイビキ。ダブルサウンドだ。これはたまらん。
ヘッドホンで音楽を聴いてごまかすとまた眠れた。その後も何度も夜中に目が覚めた。

◎10月6日
6時、部屋の照明が点灯して起床時間になる。
看護師が回ってきて検温と血圧測定。
「ねむれましたか」
「いえ、あまりよく」
昨夜のイビキについては言い出しかねた。

8時に朝食時間となるが、自分は無し。昨日渡された経口補水液が食事代わりになる。水のほか、スポーツドリンク、お茶は飲んでもOK。ジュースや牛乳、コーヒーは×とのこと。

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 朝食代わりの飲料。

昨日同じく入った隣の人は14時から手術、自分は16時からの手術の予定だ。
抜歯自体は8月に経験済みなので、特に心配も不安も無かった。

食事もできないし、とにかく暇なので、朝からずっとDSでドラクエをやっていた。こんなにゲームに熱中するのはいつ以来だろう。

12:40、隣の人が手術に呼ばれて行った。14時からの予定だったからずいぶん早い。
自分も1時間早まって、15時から手術と伝えられた。14:40には行けるように準備しておくようにとのこと。

さっきの隣人が戻ってきた。自分のベッドに寝かされたまま手術室から戻ってきた。自分もあんなふうに戻ってくるのだろうか。

看護師がそろそろ準備しておいてくださいと言う。ああ、次は自分の番か。
準備といっても、手術着に着替え、トイレに行っておくくらい。歯も磨いておく。

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 手術の説明書。

再び看護師がやってきて、では手術室へ行きますと言うことになった。メガネはケースがあればかけていても良いが、無ければ部屋に置いていってくださいとのこと。ケースはあいにく持ってきていないので、外して棚の上に置いた。

いよいよ手術室へ出発。

「行ってらっしゃい」
同室の人が言った。

「・・いってきます」
と思わず答える。

ちょっとした心遣いが心強くなる。

看護師の後をついて行く。途中で手術スタッフと一緒になる。スタッフたちを見ていると手術という感じがしない。これから工事現場にでも向かうようなノリだった。

階段を登って3階へ。このフロアが手術部となっていて、すべての手術がここで行われるらしい。

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 手術部の入口。この先に手術室が並んでいる。

立入禁止の表示がある二重扉から中に入ると、廊下に手術室のドアがずらりと並んでいる。『手術中』のランプがついた部屋も多い。その中のひとつの部屋に通される。

中は手術台、上にはライト。実物の手術室を見るのも初めてだった。
ここで初めて事の大きさというか、えらいことになったという気持ちが湧き上がってきた。

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 手術室のイメージ。こんなに最新式ではないが。(札幌医科大学[写真ニュース]より)

まずは台の上に横になる。つづいて毛布が巻かれて体を固定される。心電図や血圧計が取り付けられ、手の甲には点滴のための針が取り付けられる。
てきぱきと感心するほど手際が良い。考えれば彼らにとっては毎日のことなのだった。

「今から麻酔をしていきますよー」と言われ、口に酸素吸入マスクを当てられる。
「ゆっくりと効いてきますから」の声も聞き終わらないうちに自分の名前を呼ばれたような気がした。

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 手術中のイメージ。ネットで拾ったもの。

「終わりましたよー」
気が付くと見覚えのある天井のライトがあった。
意識はあるがまだボーっとしている。
口を開けたままの姿勢で固定させられていたせいか、首がやたらと痛い。

体をスライドさせてベッドに移され、エレベーターで下って横になったまま病室に戻されたところまでは何となく記憶がある。

時計を見ると17:30を指していた。口には酸素マスク。手術開始が15時だったのであれから2時間半経っている。
アゴ周りが痺れている。さては失敗したなと思ったが、これは局所麻酔だろう。またウトウトする。

19時ごろ、麻酔が切れて顎周りの感覚が戻ってきた。反対にさっき抜いた下の親知らずの傷がズキズキと痛みだした。たまらずにナースコールを押す。
看護師が来て痛みを訴えると、まだあと1時間は絶対安静だという。薬は飲めないので、我慢できなければ座薬になると言われ、お願いした。さすがに座薬の効き目は早く、すぐに痛みは引いた。

20時、再び看護師が来て、一緒にトイレまで行く。ずっとかけられていた酸素マスクが外される。点滴したままなので棒をガラガラと引いてトイレへ。ふらつきが無ければOK。続いて洗面所でうがい。うがい薬が傷口にキーンとしみる。
とくに問題もなかったようで、ベッドに戻って夕食になった。

夕食時間は18時からで、食中毒予防の理由から取り置きはできないので、レトルトの簡易食となることは事前に聞いていた。
出てきた食事はレトルトの袋に入ったまま。しかも冷たい。
宇宙食ってこんな感じなんだろうかと思った。

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 レトルトの食事。自分で食器に開けて食べる。

食欲など無かったが、食べなきゃと思い食べる。飲み込むのが一苦労だった。

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 レトルト袋から自分で食器にあける。

点滴が交換される。今までは水分補給の生理水で、今度は抗生剤ということになる。22時までと言うことで、点滴のまま消灯になった。

また傷口が痛み出す。さっきの座薬から3時間経たないと次の痛み止めは飲めないということだったが、どうしても痛ければ飲んでいいと言われた。2錠飲んで横になる。

22時、看護師が来て点滴が外される。明日以降も抗生剤の点滴が行われるので、針は手の甲に刺したままとなった。暗いなか懐中電灯で作業をしていた。

またイビキの大合唱。昨日と同じようにヘッドホンをつけて寝る。
posted by pupupukaya at 16/11/05 | Comment(0) | 2016年 親知らず抜歯の記

親知らず抜歯の記5 退院まで

◎10月7日
6時起床。痛みはだいぶ和らいだようだ。
検温と血圧測定。36.8℃と熱もなかった。

今日の予定は午前中に採血、午後はレントゲンとのこと。

寝ている間も少しずつ傷口から血が出ていて、シーツに血がついてしまった。これは看護師さんに言うと交換してくれた。

8時、朝食。今日からまた食事が復活する。といっても、咀嚼不要の嚥下食になる。
主食はおかゆ。おかずは煮物のような物。おそらく食材をムース状にして固めたものだろう。カップヌードルに入っている肉片を『謎肉』というが、こちらは謎煮と呼びたくなる。

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 10/7朝食。おかゆとおかず、とろみが付いた吸い物風の汁物。

食後は抗生剤の点滴。これは1日2回、日曜日の夜まで行うそうだ。
9時近く、部屋の人全員が診察に呼ばれる。
まだ点滴の途中なので、点滴を下げている棒をガラガラと引いて治療室へ向かう。もう完全に病人姿だ。

治療室では口の中の診察となる。
「ふん、いいね」
「痺れとかはないですか?」
無いと言うと終了。とくに問題も無いようだ。
腫れは48時間後がピークなので、まだまだ続くらしい。
ま、このあたりも前回1本抜いたときに経験済みなのだった。

ベッドに横になり、ずっとDSでドラクエをして過ごす。
抜いたところは痛くはないが、うずくというか、とにかく存在感が増してイライラする。

9時半ごろ掃除とゴミ回収のスタッフ。

10時、斜め向かいの歯を7本抜いたというおじさんが退院していった。
隣とその向かいの兄さんたちも入院は長いようだ。

担当の先生がやってきて、様子を伺いに来た。
昨日抜いた歯をケースに入れて持ってきて見せてくれた。
面白いから、「貰ってもいいですか?」と言うと、「どうぞどうぞ、ちゃんと消毒してありますから」といってケースごとくれた。

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 抜いた歯。

手術は、下の親知らずが根が張っていて手こずったことや、アゴの骨も少し削ったこと、手術が2時間もかかったことなどを聞いた。
ほかに聞いておきたいことなどありますか?と言われたので、退院日について相談してみた。

予定では退院日は11日火曜日になっているが、1日前倒しで月曜にしてくれないかと頼む。10日(月)が体育の日の祝日なので、連休明けからそのまま出社できるからだ。

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 10/7昼食。

午後からまたウズき出す。熱も出てきた。
前回1本抜いたときは翌日から普通に生活していたが、今回のはどうしたことか。やっぱりいっぺんに3本もやったのは相当ダメージだったのだろう。

2時検温。37.9℃、結構熱が出てきましたねーとのこと。
その後は1Fのレントゲン室へ行く。
途中通り抜けた外来病棟にいる人たちを見ていると、何だか別世界の人みたいに見える。

担当の先生がまたやって来て、退院許可証が渡された。退院日は希望通り10日月曜日。
今日の17:30までに1Fの入退院受付で退院手続きを終わらせてくださいと言われる。
ずいぶんと早いが、土日は窓口や事務が休みになるためだ。
人出が減る休日はあまり退院させたくないのが本音に見えた・・。

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 退院許可証と次回抜糸時の予約票。

14:30頃また治療室に呼ばれる。大学病院なので、毎週金曜は教授回診がある。
2台ある診察イスをぐるりと取り囲むように、大勢の学生や研修生が立っていた。
ネームプレートに『教授』と書かれた先生が口の中をのぞきこみ、「ふん、いいね」で終わった。
抜歯だけだ経過も良好では、あまり学生たちの参考になるものではないのだろう。

15:30頃母が見舞いに顔を出す。2Fの喫茶室で2人でソフトクリームを食べた。冷たくてうまい。

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 2Fにある喫茶室。

夕方、同じ日に入院した隣のおっさんのところに医師と看護師が何人かやって来た。部屋を移されるらしい。突然のことで、おっさんも何で移されるのか疑問のようだった。
行き先は個室。
さっき奥さんが見舞いに来たとき、大いびき姿を見ていたので、奥さんが気を利かせたか。

その入れ替わりなのかわからないが、今日大院したおじいさんがいた場所に新たな人が移ってきた。
来るなりカーテンを閉めてPCをカタカタ。開けっぴろげで顔が合うよりはいいけど。

部屋の移動は、使用していたベッドと戸棚ごとの移動となる。

夕食はまた嚥下食。お世辞にもうまいとは言えないが、ほかにすることもないし食事だけは全部食べる。

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 10/7夕食。

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 おかゆに混ぜるとトロミが増す『トロメイク』。これ自体に味は無い。

さっき移って行ったおっさんが部屋に顔をだし、イビキがうるさくてすみませんでしたと言った。やっぱりそうだったのか。
と言っても、1人減っても大して変わらんよ、この部屋は。

7時、また点滴。左手の甲に針を刺しっぱなしなのだが、接触不良なのか薬が落ちてこない。看護師がいろいろチューブの角度を変えたりしてようやく落ちてきた。点滴は約30分で終わる。
点滴はあと2日間続くので、針はまだ刺したまま。両手が使えないので、顔を洗うのも一苦労だ。

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 点滴を受けながらしみじみ天井を見る。

21時、消灯。またスマホのヘッドホンを当てて眠る。
あと3泊、退院の日が待ち遠しい。

◎10月8日
今日は土曜日だが起床はいつも通り6時。
起きてから歯を磨く。手術以来最初になる。血餅が取れるのを恐れて、歯磨きは控えてきた。それでも抜歯箇所にブラシが行かないよう気を付ける。
休日は人が少なくなるせいか、体温と血圧測定が回ってきたのは6:40だった。

8:00朝食、8:40診察、9:30点滴の流れは休日でもいつも通り変わらず。
点滴が終わるとき針を一旦抜いてもらった。ずっと刺しっぱなしだった左手の甲は少し腫れていた。

シャワー室が空いていたので使わせてもらう。顔も満足に洗えていなかったのでさっぱりした。

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 廊下にあるシャワー室。一応予約制だが、空いていれば使える。

隣の兄さんは10時から外出、その向かいの兄さんも午後から外出する。
外出するには届けを出して許可をもらえば可能だ。

今日は看護師の定期回診しか来ないので静か。隣と真向いのベッドは空いたまま。
時が過ぎて行く。
夜はイビキ大会なので、昼間が一番静かかもしれない。

いいかげんDSのドラクエにも飽きてきた。
ことあるごとに部屋を出て、病院内をウロウロする。

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 禁煙の張り紙。

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 B2Fの理美容室。

B2Fに大浴場があった。のぞいてみると誰もいない。部屋にタオルと石鹸を取りに戻る。
入浴していいのかわからないが、ほかにすることもないし一風呂浴びる。
どうやら一番風呂。気持ちいい。

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 B2Fの大浴場。

風呂上りにビールでも飲みたいが、病院ホテルじゃそうもいかないね。

夕方には外出の2人も戻ってきた。

17時頃、夜勤引き継ぎの看護師が来て様子を聞かれる。
もう嚥下食でなくとも大丈夫そうなので、普通食に替えてくれるように頼んだ。明日の昼食からということになった。

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 10/8、夕食。

18:40点滴。
21時消灯。

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 夜の病棟。幽霊は・・あまり出そうな気配はない。

◎10月9日
6時起床。6:25看護師が来たが問診だけで検温は無かった。
8時朝食。今気づいたが、平日は別のスタッフが行っていたが、昨日から配膳も看護師がやっている。土日はスタッフは休みになるようだ。看護師がすべてやらなければならないので大変そうだった。

9:00点滴。9:15朝の診察に呼ばれ点滴姿のまま治療室へ。待つ間斜め向かいベッドの兄さんとまた立ち話。
同室の人との会話はこの診察待ちの間くらいなもの。病室でやたらと話しかけられても困っちゃうけど。

11:50昼食。この回から普通食に戻される。

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 10/9昼食。この回から普通食へ。

また病院内をウロウロ。

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 病棟の共同洗面所。

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 デイルーム。テレビ、電子レンジ、給湯器などが置いてある。

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 誰もいない外来病棟。

日曜日の午後になると、家族連れの見舞い客がゾロゾロとやってくるようになる。
1Fの待合室のベンチも、いつの間にかテーブルを囲むように並べ替えられていて、あちこちで束の間の家族団らんが繰り広げられる。
1人身には目の毒に見える。

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 日曜日の1F待合室ロビー。

14時、検温と血圧。
「明日退院ですね、痛くないですか?」
看護師さんは天使だね。

17:50、夕食。メインは麻婆豆腐。おお、やったーと喜ぶが、味噌仕立てで辛くない。病院食だから当たり前か。大きく切ったトマトは少々難儀だった。それでも全部食べる。

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 10/9、夕食。デザートにライチーが3個ついていた。

日曜は19時まで見舞いタイム。廊下の方から子供の声とか聞こえて賑やかだ。

19:30点滴。これが最後となる。

21時消灯。イビキ大会もこれが最後。明日の午前中には退院だ。

◎10月10日
月曜だが、今日は体育の日で祝日。
今朝は採血があった。担当の看護師は男性(涙)。
今日の退院は10時となっているが、薬が出されるのでそれを受け取ってからと伝えられる。

テレビを観ていると、今朝の気温は8℃、ついに気温も一ケタ台になった。

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 10/10、朝食。

9時、朝の診察。
部屋に戻るとしばらくして看護師が薬を届けに来た。もう準備ができたら退院して良いとのこと。なんかあっけない。
手首のリストバンドも外された。

ロッカーからキャリーケースと服を出して着替える。
持ってきた物をキャリーケースに納める。あまり物は持ってきてなかったのですぐに片付いた。
テレビカードの残額を換金する。
テレビはあまり見ていないし、冷蔵庫も使っていなかったので、返金は850円。150円分しか使っていなかった。

最後に同室の人たちに挨拶をして、部屋を後にした。

ナースステーションに寄って、体温計を返す。それと忘れてはいけないのは、セットレンタルの終了申込書。これを出さないと病衣がずっとレンタルしたままということになってしまう。平日ならばセットレンタルコーナーに出すが、休日は看護師に渡す。

9:30、外に出て病院を後にする。

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シャバの空気うまい。ホリエモンかお前は)

祝!退院

◎10月14日
退院から4日後、手術からは8日後、今日は抜糸のための通院となる。
あと、入院代が確定するので、それの支払いも行う。
前と同じように2Fの歯科口腔外科外来へ。

抜糸の傷跡の治りも順調で、腫れもほぼ無くなっていた。
診察室に入ると、入院の時に担当だった先生がいた。

前回の抜糸は痛かったので覚悟したが、今回はさほどではなかった。
下の親知らずを抜いた後は穴が開いたままとなった。これは何か月もかかるが徐々に塞がってくるということだった。

本日の会計:3割負担230円。(内訳:診察770)

治療が終わるとこんどは入退院受付で入院費の手続き。
5泊6日の入院費は95,120円となった。
(内訳10/5〜10/10 指導管理料3250 投薬料1080 注射料14400 処置・手術料96330 検査料19440 画像診断料4020 入院料161740 食事料5040(保険外))

今回の入院費は『高額療養費制度』が適用されるので、申請をすれば約32,000円ほど還付になる予定である。
つくづく日本はありがたい国だと思った。

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 入退院受付窓口。

思いのほか長々とした記事になってしまいましたが、最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

おわり

posted by pupupukaya at 16/11/23 | Comment(0) | 2016年 親知らず抜歯の記

2006年寝台特急北斗星旅行記1

■札幌19:27発「北斗星4号」上野まで

2006年11月、3連休の前日木曜日、会社が終わるとすぐに自宅に戻り、旅支度をして札幌駅に向かう。駅に着いたのは19時過ぎ。北斗星4号の発車時刻は19時27分である。キヨスクでビールやお茶などを買い込んで急いで改札を通る。

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 混雑する西改札口に『北斗星4号』の表示が出た。

5番線ホームには青い車体を連ねた「北斗星」号がすでに入線していた。すでに夕方ラッシュも過ぎた時刻だが、ホーム向かい側の6番線は空港行快速「エアポート」が発着して慌ただしい。

使用する切符は、「札幌・東京フリーきっぷ」と言い、値段は2万9500円。札幌から東京までの往復きっぷと、首都圏のJR線が自由に乗れるフリーきっぷをセットにした券である。

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 今回の旅行で使用した『札幌・東京フリーきっぷ』。

往復は北斗星のB寝台か、東北新幹線が利用できる。B寝台オンリーで個室は利用できない(別に寝台券・特急券を購入すれば可)。飛行機でも安いのは同じくらいの値段で往復できるので、使い勝手の微妙なきっぷではある。

同じようなきっぷに、東京方面から北海道への「ぐるり北海道フリーきっぷ」というのがあって、こっちは個室B寝台も利用できるので少し不公平じゃないかと思う。

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 特急北斗星・上野行の表示。

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 北斗星出発前の札幌駅ホーム。

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 食堂車も準備万端。19:45からの営業開始を待つ。

ホームの立売で駅弁を買って車内に入る。指定された寝台は5号車4番下段。寝台は最初からセットされている。向かいの下段の人は発車前からもうすでにカーテンを閉めてしまっている。カーテンを開けて寝台に座ると狭いし薄暗い。まだ横になる時間でもないし、しばらくここに座っていよう。とりあえずビールと駅弁を開ける。発車直前になって、上段の人が一人やってきた。

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 入線時からすでに寝台がセットされている。

いつの間にか発車時刻になっていて、列車は静かに動き出していた。ここまで随分とバタバタしていたが、車内は静寂そのもの。
上段の男性客が、どうしたもんかという感じでいたので、下段の通路側に「ここにどうぞ座ってください」とすすめた。まだ19時半過ぎで横になるつもりもない。
上段の人にどちらまでと聞くと、郡山まで行くという。仕事で札幌に来て、他の人は明日飛行機で帰るのだが、自分はこの寝台列車で帰ることにしたと言う。

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 流れる夜景を見ながら缶ビールで乾杯。

上段の人がベッドに上がり、こちらは隣の車両6号車のロビーカーへ行ってみる。ロビーカーは駅弁や酒を持ち込んだグループ客があちこち占拠して大盛況。ロビーカーの客層だけ見ていると、定年退職した夫婦のツアー客が多い。と言うかほとんどが東京方面からの年配の人たちで占めて、あとは子供連れの家族など。
ロビーの隅っこの席が1つ開いていたのでそこに座る。B寝台よりこっちの方が居心地が良い。


21時過ぎ、東室蘭を発車してしばらくしたあたりで、食堂車から「パブタイム」を開始するとアナウンスがある。ロビーカーにいた人たちも何組か食堂車の方に移って行ったので、少し静かになった。

混んでいたらやめようかなと食堂車を覗いてみると、空きテーブルがいくつかあったので入る。メニューは、
ビーフシチューセット 2500円
イタリアンハンバーグセット 2000円
など。他はチーズやソーセージなどのおつまみ。

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 パブタイムの食堂車『グランシャリオ』。

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 パブタイムのメニューその1。

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 パブタイムのメニューその2。

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 パブタイムのメニューその3。


何にしようかといろいろ迷ったが、ミックスピザとボトルのハウスワイン赤にした。
まず、ワインが来る。

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 ガラスのスタンドと赤ワインがいい感じ。

テーブルの窓際にはガラス製のスタンドと花が飾られていて、窓ガラスに映る車内や、遠くを流れて行く灯かりをぼんやり眺めながら一人ワイングラスを傾ける。

やがてミックスピザが出来上がる。ピザは想像してたより大きくて、熱々のチーズとソースがたっぷりと載っている。一人で食べるには多いかもしれない。ワイン飲みながら、とろけ出すチーズとの格闘になる。

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 チーズがたっぷり載った『ミックスピザ』。

斜め向かいのテーブルには、夫婦と中学生くらいの娘2人の4人家族がいて、鉄道好きらしいお父さんが、娘たちに『鉄道知識』を盛んに披露している。

このお父さん、さっきロビーカーで呑んでいた時からすっかり出来あがっていて、北斗星に乗れたのがよっぽど嬉しいのか、さらにワインをボトルで追加したりする。お母さんはいささか呆れた様子。しかし、娘たちはそんなお父さんの鉄道話を感心しながら聞いているのであった。いい家族だなぁ。

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 車内が映った食堂車の窓。

パブタイムの客は、時たまフラリと現れてはドリンク一杯とおつまみで引きあげる人がほとんど。22時過ぎには自分一人だけになってしまった。
新たな客も来ないままラストオーダーになった22:30ごろ、自分の寝台に戻る。

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 狭いけどシーツを敷けば一晩の我が家。

朝起きたのは6時ごろ。窓の外を見ると濃い霧の中を走っている。今は東北の一ノ関と仙台の間あたりである。

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 朝を迎えたB寝台車。

着替えてロビーカーに行くと、すでに席が結構埋まっている。やはり年配の人ばかり。
話の内容から、6時半からの食堂車の開始を待ってるらしい。朝食は和定食と洋定食があるのだが、和定食は10食限定ですぐに売り切れてしまうことが多い。それを聞きつけたのか何が何でも和定食を食べなければならぬとばかりの意気込みの人もいて、まだかまだかと待ち構えている。

たかが朝食のことでそんなにガツガツしなくてもと思うが、この競争心こそが日本の経済を支えてきたのだろう。俺みたいに若いのはすぐに競争から降りてしまうので、日本の将来は暗い…?

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 朝日が列車と一緒に走る。

6時半ごろ、「間もなく左側の車窓に松島がみえてまいります」と案内放送がある。仙台の少し手前でほんの少しだけ海が見える区間があって、そこがちょうど松島海岸なのである。
また自分の寝台に戻って横になる。

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 朝日が映える松島海岸。

8時過ぎ、食堂車に行く。客はもう一組だけ。和定食は完売したと言うので洋定食を注文する。洋定食はジュースが付くので、オレンジかグレープフルーツかトマトジュースか聞かれ、トマトジュースにする。食後はコーヒーと紅茶ではコーヒーにする。

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 朝の明るい食堂車グランシャリオ。

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 流れる車窓を見ながら過ごす。

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 同じ食堂車だが、昨夜とは違う印象。

最初に出てきたのはトマトジュースと野菜サラダとフルーツ。最初にフルーツとは変わっている。サラダを食べているとメインディッシュとパンとヨーグルトが来た。メインはスクランブルエッグとハム1枚・ソーセージ2本それにフライドポテト。パンはライ麦パンとバターロール。パンがおいしい。

外の景色を眺めながらゆったりした朝食を楽しむ。贅沢な旅だ。最後にコーヒーを飲んで、お会計は1600円。高いとは思わない。

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 食堂車で食べる洋定食。

B寝台に戻ると、同じボックスだった人は郡山でみんな降りたらしく、だれもいなかった。北斗星4号は上野着が11時過ぎなので、途中駅で降りる人が多い。他のボックスも空席が目立つようになってきた。
そんなわけで上野までの3時間近くは、ほぼ個室状態でゆったりと過ごせた。

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 広くて明るいロビーカー。

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 貫通路にあった北斗星のテールマーク。

大宮を過ぎると、京浜東北線の駅を次々と通過、外の世界の1日はとっくに始まっており、どの駅も大勢の人が立っている。
11時19分、列車は上野駅に到着した。

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 上野が近くなると近郊の電車駅を次々に通過する。

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 荒川の鉄橋を渡ると間もなく終点上野。

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 札幌から16時間走り続けて上野駅に到着。

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 東北本線を牽いてきた機関車『EF81』。

上野駅はもう昼近い時刻。途中駅で降りた人の方が多かったようで、列車から降りた人も少なく、13番線だけは時が止まったようなホームだった。

(旅行日 2006/11/3)

posted by pupupukaya at 16/11/23 | Comment(0) | 2006年北斗星旅行記(リメイク版)

2006年寝台特急北斗星旅行記2

■■上野16:50発「北斗星1号」札幌まで

16時28分上野駅13番線。北斗星1号がゆっくりとバック運転で入ってくる。ホームには北斗星で札幌に向かう人たちが入ってくる列車にカメラを向けている。
これから北海道旅行に出発というような人たちが多く、また、わりかし若い人が多いので発車前のホームは明るい雰囲気である。

北斗星1・2号はB個室主体のJR北海道持ちの編成で、開放型B寝台は2両しか付いていない。

今回していされた寝台は1号車。ホームの一番先頭の車両である。13番線には売店が無いみたいなので、途中の階段を登ってコンコースの売店でビールやら駅弁やらを買い込む。

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 大勢の乗客が見守る中、北斗星1号はゆっくり入線してきた。

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 『カシオペア』に一番の座は譲ったが、今でも上野駅13番線の花形に変わりない。

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 バック運転なので慎重に停止位置に合わせる。

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 みんなカメラを向ける北斗星。楽しい北海道への出発の一コマ。

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 北斗星1号札幌行の表示。

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 車両の行先表示幕。『札幌』の表示も誇らしく。

1号車B寝台はホームの一番端に停まっている。車内に入ると、ヨーロッパの昔の列車のようなコンパートメントが並んでいる。

このB寝台は「Bコンパート」とも呼ばれ、各ボックスには扉と暗証番号式のロックが付いている。普段は扉は全開のままロックされているが、ボックスを4人グループで使用するときは、車掌に頼めば4人用個室として使わせてくれる。家族連れなんかに良いかもしれない。扉を閉めて個室にしているボックスもあった。

もちろん通常の解放B寝台としても使用される。その場合当然相部屋となる。

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 1・2号のB寝台は簡易コンパートになっている。

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 各寝台には引戸のドアが付いている。

車内に入ると同じボックスにはすでに先客がいた。「どうもお世話になります」と一声かける。やっぱりこういう一声が大事だな。最近は車内で知らない人と話するようなこともまず無くなったもんな。

向かいの下段のおじさんは札幌の人で、大学の同窓会だかで東京に出てきたそうだ。自分と同じく、「札幌・東京フリーきっぷ」を持っている。行きは「スーパー北斗」、「スーパー白鳥」、東北新幹線「はやて」を乗り継いできたと言うからかなりの好きモノと思われる。

1号車B寝台は、上野発車時点はがら空きで、まだ人のいないボックスもいくつかある。まだ夕方5時前、途中駅から乗ってくるのだろう。

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 Bコンパートと言っても普通のB寝台と変わらない。

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 上野駅で買った横浜のシウマイ弁当。

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 暗証番号キーも備わっている。使うのは個室貸切のグループ客の場合だろう。

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 個室の号車番号はデジタル表示。

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 最前部の1号車デッキから機関車が見える。

1時間くらいして、6号車のロビーカーへ行ってみる。この車両は半室のみのロビー室なので非常にコンパクト。10人入れば満員になってしまう。それでも、乗客の多くは個室に引きこもっているのか、このロビー室は常に4〜5人が利用しているだけだった。

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 コンパクトなロビー室。

20時30分になり、食堂車からパブタイムの放送がある。早速食堂車へ。木目調でステンドグラスがはめ込まれた扉は重そうに見える。
木目調の壁やステンドグラスが重厚である。それらを各テーブルの赤いスタンドが妖しく照らす。レストランというよりもキャバレーと言う感じがしないでもない。
今はパブタイムなのでこの方が良いのかもしれない。

レジ前のテーブル1卓は菓子や北斗星グッズなどが並ぶ。売店も兼ねているようだが、ワゴン販売もあるのでわざわざ食堂車まで買いに来る人はいなかった。
混んできたら品物を片づけてテーブルにするのだろうが、空きテーブルばかりの今日ではその必要はなさそうだ。

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 北斗星1号の食堂車は重厚なデザインのJR北海道車。

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 食堂車では売店もやっている。

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 赤い照明と夜景がさらに重厚さを引き立てる。

メニューは行きの4号と全く同じであった。今度は「牛タンスモーク」と「ハウスワイン」の白にした。

牛タンスモークには生野菜と白髪ネギがトッピングされている。しかしこの牛タンは真空パックから出したばかりですと言わんばかりに全部ひっついて固まりになっている。せめて真空パックだと分からないように全部バラして盛り付けてほしかった・・・

食堂車のお客は少なく、また、ドリンク1杯で引きあげる客ばかりなので淋しい。食堂車のクルーたちも手持ち無沙汰に見える。ワゴンの車内販売が戻ってくるが、個室ばかりなのであまり売れないだろう。

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 牛タンスモークと白ワイン。

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 何となくキャバレーのようにも思えたり・・・。

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 ステンドグラスの配された食堂車入口。

空いているのですっかり長居した。ワインも1本開いたので、仙台を出てしばらくしたあたりで1号車の寝台に戻る。いつの間にか上段寝台のカーテンも閉まっていた。

通路の腰かけで上野駅で買った生ぬるいビールをまた飲んでいると、北斗星グッズの車内販売が来る。せっかくだから「星のチョコサンド」というのをお土産に1つ買った。北斗星マークが描かれた紙袋に入っていて1袋620円。

列車は東北本線を北海道へ向かってひたすら北上。
ビールを全部飲んで寝台に横になると、背中が揺さぶられるようによく揺れる。旅の疲れと酒のせいですぐに眠りにつく。

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 最後部の窓から見る景色。

いつの間にか青函トンネルも函館も過ぎていて、朝起きたら長万部の手前あたりを走っている。1号車の最後部デッキからは函館で向きが変わったので展望車のような景色が眺められる。人の手というものをほとんど感じさせない荒涼とした風景が続く。

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 運よく食べられた和定食。

6時50分頃食堂車に行く。覗いてみると空きテーブルがあったので中に入って席に着く。和定食がまだあったので和定食にした。行きの4号のは開店即完売だったようだが、こっちは余裕がある。連休明けの月曜日だからかもしれない。

やがて運ばれてきた和定食は、重箱におかずとご飯が詰められた幕の内弁当風。味噌汁とお茶が付く。おかずは、切干大根の煮付け、里芋・レンコン・ガンモなど煮物、ホタテ、フルーツ、マカロニサラダ、卵焼き、蒲鉾、それに塩鮭の焼いたのがドンと入る。朝からたいしたボリュームで、感心してしまった。

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 内浦湾の海を見ながらの朝食。

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 食後のコーヒー。

洞爺の手前あたりから列車は内浦湾の海岸沿いを走る。車窓から海を眺めながらの食事は気持ちがいい。晴れていれば、対岸に駒ケ岳も見えるのだろうが、今朝はあいにく曇っていて、何となく暗い海面が広がっている。
食後はコーヒーが出る。今日はすいているので、のんびりと食堂車の雰囲気を楽しんだ。

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 ロビー車の半分はB個室になっている。

札幌が近くなると、雨が降り出した。今冬は雪は多いのかねえ、などという話を向かいのおじさんとする。

北広島、新札幌と通過。列車は札幌市内に入る。雨はますます強くなって来た。毎度のことだが、豊平川を渡ると札幌に帰ってきたと思う。

9時18分、定刻に列車は札幌駅に到着した。

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 上野から16時間28分かけて札幌に到着。お疲れ様でした。

上野から16時間28分の北斗星1号の旅もこれで終わり。
私は家へ帰るが、乗客の多くはこれから道内各地へ向かうようで楽しそうだ。

列車を降りても昼くらいまで地面が揺れているような感覚が抜けなかった。

(旅行日2006/11/5)
posted by pupupukaya at 16/11/26 | Comment(0) | 2006年北斗星旅行記(リメイク版)

2006年寝台特急北斗星旅行記 おまけ

■■■これが開放型B寝台だ。

食堂車のフランス料理や豪華個室寝台が話題となった「北斗星」号。一時期ほどの人気は薄れたものの、定期列車では国内唯一となった食堂車は「北斗星」では健在ですし、個室でのんびりと鉄道の旅を楽しむのはまだまだ魅力があります。

個室寝台の乗車記は雑誌やインターネット等で取り上げられる機会も多いのですが、編成の主体であるB寝台車については今までほとんど取り上げられてはきませんでした。
そこで、ここでは開放型B寝台の車内設備を画像で紹介したいと思います。

北斗星の客車は24系25型と呼ばれ、製造されたのはまだ国鉄時代である1970年代でした。通路にじゅうたんが敷かれたり、洗面所も新しく交換されたりなど、あちこちリニューアルされていますが、車内随所に昭和時代の面影をのこしていたりします。

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 デッキから見た客室入口。

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 B寝台車の通路。

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 寝具を片付けた状態。

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 日中は座席として使用することも出来る。

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 下段寝台の安全サク。

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 安全サクの使い方。

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 上段寝台には転落防止用のロープがある。

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 座席下に収納してある踏み台。改造前の車番が・・・。

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 JNR(国鉄)マークの入った灰皿。

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 テーブルの下にあるセンヌキ。そういえば今は家庭でセンヌキなどほとんど使わなくなったなぁ・・・

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 通路側にある肘掛の折りたたみテーブル。

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 通路の窓上に設置している鏡。

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 通路の折りたたみ式腰かけ。

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 ベッドメイクするとこんな感じ。少々狭いが寝心地は悪くはない。

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 枕元には照明もあるので本くらいは読める。

この客車も製造からすでに30年以上経っているものもあり、もうそろそろ引退の時期です。いつの間にか全国の寝台列車も数えるほどに減ってしまいました。
「カシオペヤ」や「サンライズ」のように専用の車両を新製して、新しい寝台列車として再生した列車もありますが、この「北斗星」はどうなって行くのでしょうか。
長いこと寝台車の標準だったこの「開放型B寝台」に乗れるのも、あとわずかかもしれません。

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2009年 南ドイツ・オーストリア旅行記1

2009/7/5〜6 行程  
新千歳空港 18:05発[EK6256便]20:15着 関西空港
関西空港 23:15発[EK317便]4:45着 ドバイ空港
ドバイ空港 8:35発[EK049便]13:00着 ミュンヘン空港

昨年(2008年)に引続き、今年(2009年)もまたドイツへ行ってきた。
インターネットで格安航空券をゲット。ミュンヘン市内のホテル5泊は楽天トラベルで予約、カード決済とかなり旅費は低くおさまった。便利な時代になったものだ。今年の7月から機油サーチャージも無くなった。

新千歳空港を18:05に発ってから、エミレーツ航空利用、ドバイ乗り継ぎでミュンヘン空港着は13:00(日本時間20:00)で、どの便もほぼ満席。26時間近い行程ですっかり参ってしまった。 

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 関西空港を夜に出発する。ドバイまでは残念ながら通路側の席だった。

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 新しくなったドバイ空港。

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 ドバイ空港でアラブの文化に触れる。乗継便ならでは。

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 ドバイからは窓側の席。下界の風景が楽しめた。

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 ドバイ〜ミュンヘンの機内食。エミレーツの機内食はなかなか満足だった。

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 機転を利かしてか後部ドアからも降ろしてくれた。ミュンヘン空港。

ミュンヘン空港から市内まではSバーンの電車に乗る。去年も来たので切符も慣れた手つきで券売機で買う。ミュンヘン中央駅までは1時間ほど。

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空港駅で買った1日券。地下鉄、バス、トラムが1日乗り放題。

中央駅には地下ホームに到着する。この駅は地上部分は頭端式ホームなので分かりやすいが、地下道が複雑で、この辺か?とあたりをつけた階段から出ると大体違う場所に出る。今回もそうだった。幸い見覚えのある場所だったので、歩いてホテルまで行くことができた。ホテルは駅北口からすぐのところにあり大変便利だった。


●ミュンヘンでは市場のビアガーデンへ

2時間ほどベッドで横になり、市内探索に出かける。まだ4時過ぎなのだが曇り空でなんとなく暗い。
ミュンヘンに来たからにはまずはビールだ。ビールを求めてさまよい歩く。

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 雨のビクトリアーリエン市場。

あった、見つけた。前回も来たことがあるビクトリアーリエン市場。しかし、相変わらずの曇り空で、しとしと降りだしてきた。木陰なので雨には当たらないが、仕方ない1杯だけ飲んで戻るかと思っていたら突然大きなカミナリが鳴り響き、大粒の雨が激しく降り出した。こりゃたまらんと市場の店の軒先に逃げ込む。夕立なのですぐに止むのだろうが、このままだとホテルにも戻れない。

ジョッキ片手に雨宿りの人多数。昼間から一杯やっているオヤジたちがあぶり出された格好になっていて、滑稽だ。

30分くらいで雨は止んだ。ビアガーデンのテーブルは濡れてびしょびしょだ。
ビールはあきらめて、ホテルへ戻る途中、ペーター教会の塔に上ってみた。302段の階段を上り最上部に出ると、さっきの雨雲はどこへやら。すっかり晴天になっていた。

上は足場があるだけで狭い。金網フェンスが張ってあるが、高所恐怖症の人は外には出られないだろう。眺めは抜群で、地平線の彼方までぐるりと見渡すことができる。直下はマリエン広場。ちょうど17時で、市庁舎の時計塔の仕掛時計が演奏を始めた。 

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 ペーター教会の塔。302段の木製階段で上ることができる。

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 時計塔の階段室。エレベーターは無い。

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 ペーター教会塔からの眺め。

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 マリエン広場を見下ろす。ちょうど新市庁舎の仕掛時計演奏時間になり人でいっぱい。

下に降りると、また市場のビアガーデンに向かう。所狭しと並んでいるテーブルは人もまばらで空いている。

セルフのビール売り場で1リットルのジョッキ入りビール(6.7ユーロ)を買ってテーブルへ。うめ〜、この1杯を求めて日本からはるばる来たくらいだ。

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 ビール売り場で買ってきた。

ジョッキは瞬く間に空になり、もう一杯買ってくることに。今度は瓶ビールとソーセージを買った。

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 ビクトリアーリエン市場のビアガーデン。

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 木陰にテーブルが並ぶビアガーデン。

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 ビール売り場。次から次へとジョッキ入りビールが売れる。

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 軽食の店が並ぶ。 

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 パンに挟んだソーセージとビール。

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 仕事帰りに1人で一杯という人も多い。

だんだん会社帰りらしい客が増えてきた。グループで盛り上がっているテーブルもあれば、ビールをちびちび飲みながら読書にふける人、夫婦で市場に買い物に来たついでにちょっと一杯といった人、色んな人がいて見ていて飽きない。場所柄か、観光客風の人はあまり見掛けなかった。

しかし、ミュンヘンのビアガーデンはさらに奥深いことを、後日知ることになるのだった。

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 青空が映えるマイバウム。

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 着飾ったウシの置物。チーズ屋の前。

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 新市庁舎の塔。

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 旧市庁舎の塔とマリエン広場。

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 市内の通りにはトラム(路面電車)が縦横無尽に張り巡らされている。

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 トラムの停留所に電車が到着。

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 古い街並みとトラムの電車が調和する。

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 駅のコンビニで買ってきたビール。ホテルの部屋でまた飲んだ。

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 7月の午後9時はまだ明るい。


2009年 南ドイツ・オーストリア旅行記2

2016/7/7行程 
ミュンヘンからザルツブルク往復

今回のドイツ鉄道旅行はミュンヘン駅前のホテルに5泊し、そこを拠点に各所を往復してこようというものだ。そういうときに便利な切符がある。バイエルンチケットというもので、バイエルン州の普通列車が乗り放題というもの。

この日行くのはミュンヘンから東側へ153km、オーストリア・ザルツブルク。普通列車で片道2時間ほどの旅だ。 

 ミュンヘンからザルツブルクまでの地図。

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 券売機で買った『バイエルンチケット・シングル』。

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 ミュンヘン中央駅の正面。

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 ミュンヘン中央駅の広いコンコース。

●ミュンヘンHbf9:41発[RB30011]11:47着 ザルツブルクHbf

ミュンヘンHbf始発、ザルツブルクHbf行き普通列車は駅正面から遠く離れた9番線ホームから出る。駅構内の造りを知っていないと分かりにくい。普通・快速列車は主にこの隔離ホーム発着のようだ。

コンコースに隣接する頭端ホームは主に優等列車の発着に使われている。普通列車に乗る場合はホームが遠いので早めに行った方がいい。

発車20分くらい前にホームに行くとザルツブルク行きの列車はすでに入線していた。先頭が電気機関車で客車が6両編成。構内はずれのホームは、すでに朝ラッシュも過ぎて人影もまばら。車内も空きボックスが多数あった。 

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 コンコースからは遠く離れたローカル列車ホーム。

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 ローカル列車という感じに見えるが、ここもミュンヘン中央駅。

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 ザルツブルク中央駅行き普通列車。

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 日本では大正時代まで使われていた『ねじ式連結器』がこちらでは標準。

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 ミュンヘン中央駅の駅名標と赤い客車。

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 車内は客車普通列車標準のボックスシート。

発車間際になって、乗客が次々と現れ、車内はボックスも全てふさがった。

9:41になり発車する。発車の合図も衝撃もなく、静かに動き出す。しばらく駅構内を進む。ところが、次の東駅(オストバーンホフ)との間で停止してしまった。特に車内放送もなし。たまに少しずつ動くがずっと停まったまま。急ぐわけではないが、ザルツブルクへ無事着けるのか不安になる。
他の乗客はこんなこと別に珍しくもないといったふうにずっとおしゃべりしたりしている。

ようやく動き出して次駅の東駅に着いたのは10:39であった。定刻は9:49だから50分遅れである。この駅でも乗客があり、満席近くなる。

自分の座っているボックスも満席になりいささか窮屈だ。といっても、日本の普通列車のボックスシートよりはゆったりしている。乗客は、郊外に遊びに行くといった感じの人が多い。 

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 バートエンドルフ駅。特急退避でここで5分停車。

東駅を出ると列車は快調に走りだした。ミュンヘン近郊区間はSバーン(電車)とは別線になっている複々線を快速運転で、そこを過ぎると各駅停車になる。
途中駅で降りる人もいるが乗ってくる人もいて、車内はずっと満席近い状態。 

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 駅間は緩やかな起伏のある畑が延々と続く。

とある途中駅で突然乗客が全て席を立ち下車し始めた。どうやらこの駅で運転打ち切りらしい。ホームは下車したザルツブルク行の乗客でごった返している。
とにかく、人の流れについていくしかない。ホームの階段を下り、地下道を歩くと、案内表示にザルツブルクの文字を見つけた。

乗り継ぐ列車は、ザルツブルク近郊Sバーンの4両編成電車。低床電車で車内はやたらと段々がある。ミュンヘンからの乗り継ぎ客で立客もいるほど満員で発車する。
検札員が回ってきたのでバイエルンチケットを見せる。次の駅でまたドッと乗ってきて、車内はラッシュ並みの混雑になった。 

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 列車遅れのため、国境駅フライラッシングで運転打ち切り。

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 フライラッシングからザルツブルクのSバーン(電車)に乗換える。

なんとかザルツブルク駅に着いたのは12:32。ミュンヘン東駅が50分遅れだったから5分ほど回復したことになる。

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 50分遅れでなんとかザルツブルクに到着。

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 ザルツブルク中央駅。

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 駅前のトロリーバス乗り場。

ザルツブルク駅前にはバスターミナルがあって、ここの券売機で24時間券を買った。これで市内のバスは自由に乗り降りできる。市内の交通の主役は電気で走行するトロリーバス。

まずはトロリーバスに乗り、旧市街のラートハウス(市役所)で降りる。レジデンツ広場やモーツアルト広場のある場所で、ザルツブルク観光の中心地といえる場所である。

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 旧市街の小路。市内でいちばん賑やかなところ。

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 ここがザルツブルク旧市街の中心、レジデンツ広場。

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 蹄の音もリズミカルに行く観光馬車『フィアカー』。

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 モーツァルト像。1956年1月にこの地で生まれた。

2009年 南ドイツ・オーストリア旅行記3

●サウンドオブミュージックの舞台を訪ねて  

ザルツブルクは、不朽の名作、ミュージカル映画『サウンドオブミュージック』のロケ地にもなった所。
旧市街を歩いていると、映画で見たことのある場所がいくつもある。

そんなわけで、街歩きは映画の舞台だった所をいくつか訪ねて、映画のシーンを思い出すことにした。

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 サウンドオブミュージックのイメージ。(夕張市民会館に掲示されていた看板ですが)

レジデンツ周辺や、『マリア』がいた修道院のロケに使用されたノンベルク修道院など、どこも40年以上昔の映画撮影当時そのままの街並みが残っている。

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 『サウンドオブミュージック』でマリアがいたノンベルク修道院。

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 マリアはこの門から修道院を後にしてトラップ家へ出発した。

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 ノンベルク修道院から町へ下る道。人影も少なくひっそり。

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 坂道からの風景。映画当時からほとんど変わっていない。

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 坂を下りきると、またレジデンツ広場に戻ってきた。

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 ホーエンザルツブルク城塞がそびえるカピテル広場。何やらイベントの準備中。


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 レジデンツの中庭。

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 世界の文字を集めて作ったオブジェ。

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 大聖堂の内部。

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 ドイツ軍に追われた『トラップ一家』の隠れ場所ロケに使われたザンクトペーター墓地。

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 歴史はあるようだが普通の墓地。夜にはあまり来たくない。

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 モーツァルト小橋。

ザルツブルクに着いた昼ごろは曇り空だったのだが、だんだん空が暗くなり始め、ついに雨が降り出した。雨は強くふってきて止みそうにない。それで、トロリーバスに乗ることにした。ミュンヘンなどと同じく、チケットを持っていればどの扉から乗り降りしても良い。

乗ったのは8番のザルツブルク南駅行き。走り出すと、他の車と同じくらいのスピードで走り、結構飛ばす。電気で走っていることを感じさせないくらい普通のバスと変わらない乗り心地だ。

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 トロリーバスの車内。どの車もノンステップバスだった。

何番の系統か忘れたが、南駅からトロリーバスで再び旧市街まで戻ってきた。雨は一時上がったので、またレジデンツ周辺をぶらぶらする。
このあたりの道路はトロリーバスがやたらと走り回っている。それもそのはずで、1番から10番まで9系統(9番は欠番)まであるトロリーバスのうち6系統がここに集中しているのである。

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 旧市街ではトロリーバスが次から次へとやってくる。

道路上に複雑に張り巡らしてある2本の架線を2本のポールでなぞりながら走り回るトロリーバスを見ていると、よく架線から外れないものだと感心する。2本あるのはプラスとマイナスがあるため。(電車はレールをマイナス線としている)

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 トロリーバスの集電ポール。先端のU字型スライダーを架線に当てて走る。2本あるのはプラスとマイナス用。

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 トロリーバス架線の分岐器。

このため泣き所は分岐部分だろう。トロリーバスの集電ポールの先端はU字型スライダーを架線に押し上げているので、分岐部分にはポイントを設ける必要がある。また、架線のプラス線とマイナス線が交差する部分は絶縁しなければならない。線路はいらないが、空中に面倒な設備を設けなければならない。

こんなところ誰も注目もしないだろうし、人に話すほどのことでもないのだが、トロリーポールの動きを追っているだけで相当楽しい。

基本鉄オタなので、一般人とは視点がずれているのはご容赦願います^^。

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 トロリーバス撮影で一番絵になるところ。シュターツ橋の北側。

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 花壇が美しいミラベル庭園。『ドレミの歌』のフィナーレを思い出す。

また雨が降り出したので、再び中央駅へ戻ってきた。

駅横にはショッピングセンターがあって、1階にスパー(SPAR)が入っている。スパーは日本ではコンビニだが、ここでは大型食料品店になっている。ここで、飲料やザルツブルク名物の岩塩を買った。
買わなかったが、レッドブル(オーストリアが本拠)の500ml缶を売っていた。ひと缶全部一人で飲んだらどうなるのだろう。 


●ザルツブルクHbf17:18発[RE30036]19:13着ミュンヘンHbf

サウンドオブミュージックの舞台も一通り見れたし、満足した。天気が悪いのが残念だったが、映画作成当時はスタッフもこの地の天気の悪さには悩まされたとか。

また列車でミュンヘンに戻る。

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 ザルツブルク中央駅のホーム。貨車の車はドイツからの中古車だろうか。

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 ミュンヘン行きRE(快速)列車。機関車が後ろにつく。

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 雨に煙る車窓。

帰りの列車は快速列車だった。といっても各駅と10分くらいしか時間は変わらない。帰宅時間帯なのだが、車内はガラ空き。空も薄暗く、ずっと雨だったが、ミュンヘン近くまで来ると雨は上がっていた。

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 ミュンヘンに着くと雨はあがっていた。

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 駅のインビスで買ったソーセージパンとビールの立ち食い。

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 駅のコンビニで買ったサラダとビール。

この日の夕食は中央駅のインビスで買ったソーセージパンとビールの立ち食い。
そのあと、駅のコンビニでサラダとビールを買い、ホテルの部屋でまた飲んだ。

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