2018年 北海道新幹線初乗車の旅 3

 ◆ 青森 15:05【4632M】15:09 新青森

こんどは帰りの行程になります。
青森から新青森までひと駅移動し、新幹線で新函館北斗へ、そこから『はこだてライナー』で函館へという乗継になる。

青森〜函館間も新幹線になったおかげで遠いところになった。
新幹線の料金もさることながら、在来線時代は直通だったものが2回の乗り換えが発生するようになったからだ。

今回のルートでは、青森を15:05発の電車で出発すると、2回の乗り換えで函館着は17:05とまる2時間かかることになる。
ちなみに、最速は1時間46分、最長は2時間27分。

なぜこんなに時間がかかるのかというと、新青森駅での接続の悪さが一番の原因で、今回のルートでも新青森では22分の乗り換え時間となっている。
新青森への電車は、東京方面への接続が優先になったダイヤなのと、奥羽線が単線で増発が難しいということもあり、やむを得ないところではあるのだが。

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 駅弁も置いている青森駅の売店。

ニューデイズで、じょっぱりカップを2本買った。
車内で飲めるなら飲むし、飲まなかったら家で飲む。

券売機で新青森までの乗車券を買おうとしたら、青い森鉄道の券売機だった。駅に入ってから手前側にあるので間違えやすい。JRの券売機は一番奥にある。

コンコースだった場所がエキナカの店舗になって、改札口も狭くなってしまって、すっかり電車駅のようになってしまった青森駅。
かつて特急の始発終着駅だった貫禄は、もうない。

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 改札口と発車時刻案内版。津軽海峡線だったパネルは黒くなっている。

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 並んだJR東日本と青い森鉄道の電車。どちらも701系。

長いホームに2両編成の津軽新城行がちょこんと停まっている。
車内はロングシートが3割くらい埋まる程度。
この電車は東京方面への接続がないので空いているのだろう。

1駅4分で新青森に到着。

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 新青森駅に到着。


 ◆ 新青森 15:31【はやぶさ21】16:34 新函館北斗

22分の乗り換え時間があるので改札を出てみたが、高架下にある土産物屋を見て来るには時間が短いし、どこへ行くということもないまま、また新幹線改札口を通る。

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 新青森駅の新幹線改札口。

改札内コンコースはニューデイズと土産物屋、それに立ち食いそば屋と駅弁の売店があって、一通りそろっている感じ。
20分の乗り換え時間は買い物をしたりそばを食べたりするにはちょうど良い時間かもしれない。

特に買うものも食べるものもなく、ホームへ上がる。

新函館北斗行はやぶさ21号が発車するのは13番線ホーム。
人などまばらにいるだけかと思っていたが、意外と多くの人がいた。

人数で言えば、各乗車口に5人くらい。
全車指定席なので、自由席のように行列ができることはないようだ。

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 13・14番は新函館北斗行のホーム。

はやぶさ21号が到着してドアが開くと、やはり結構な人数の下車がある。
しかし、新青森からの乗車も意外と多く、ここで乗客がかなり入れ替わるのだった。

在来線時代の特急白鳥・スーパー白鳥でも、やはり青森駅で乗客がかなり入れ替わっていた。
新幹線になってもその動向は変わらないということだ。

マスコミの報道で北海道新幹線は、対東京ということばかりクローズアップされるが、実際は東北地方北部と北海道の利用者が多いようだ。
実際この区間は、飛行機の便数も少なく、ローカル線扱いのため運賃も高めになっている。
絶対数は少ないものの、確実に鉄道のシェアが高い区間でもある。

東北北部〜札幌間を行き来していた人たちには、北海道新幹線が出来て便利になったことだろう。

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 新青森駅から乗車する人は意外と多い。

新青森から乗る人は多かったが、車内は半分近くの列が空席だ。
やはり新青森〜新函館北斗だけ乗るならば立席の特定特急券で十分だ。

発車すると青森平野の高架橋を進む。遠くに津軽湾がちょっと見えた。

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 新青森を出ると青森平野を北上する。

しばらくすると車内販売が回ってきたので缶ビールを買う。
レシートを見ると、日本レストランエンタプライズ盛岡列車営業支店とあった。

車掌と運転士は新青森でJR北海道の乗務員と入れ替わるが、車内販売は交代せずにそのまま乗務していた。
これも白鳥・スーパー白鳥時代と変わらず。

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 車内販売で買ったビールと新幹線特定特急券。

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 缶ビールで呑み鉄。

車内販売の缶ビールはうまいなあ。
車内販売があるなら飲食物は車内で調達したい。なんだか最近そう思うようになってきた。

コンビニやスーパーで調達したものを車内で飲食するのは邪道だね。
駅弁とまではいかなくとも、せめて駅構内で調達したものにしたい。

デパ弁もだめ。
あの袋や包みを解くとガサガサとでかい音を立てるので、あれは旅情を減殺してしまう。

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 上磯のセメント工場と函館山が見えてくる。

青函トンネルを抜け、木古内を発車するとまたトンネルに入り、出たら右手に函館山が見えた。

  海峡の長いトンネルを抜けるとそこは函館だった

当たり前か。

新函館北斗駅は12番線に着く。
このホームは到着専用ホームで、在来線に乗り換えるには橋を渡る必要がある。
在来線と対面で乗り換えができる11番線は発車専用ホームになっている。

列車本数が少ないから2本同時に停車ということもほとんどないだろうし、基本11番線発着にすればいいものを、なんでこんなことをするのだろう。

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 新函館北斗駅に到着。

とにかく、改札口のある階上へとエスカレーターで登る。


 ◆ 新函館北斗 16:34【はこだてライナー】16:45 函館

新函館北斗駅に着いた人たちの流れは3つ。
ひとつは札幌行特急スーパー北斗の3番線で、これが一番多いようだ。もうひとつは1番線のはこだてライナーへ。あとは出場する人で、バスかタクシーか車に乗り換えるのだろう。

私は1番線のはこだてライナーへと向かう。
別に函館に用事はないがせっかくなので、はこだてライナーにも乗ってみようというわけだ。

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 在来線ホームと『はこだてライナー』の案内。

はこだてライナーは、函館〜新函館北斗間を結ぶ新幹線のシャトル列車だ。快速と普通があって、快速は19分、普通は22分で結ぶ。
発着するホームは本線とは別の行き止まり線。いわゆる0番ホームというやつ。新幹線が着くと既に停車していて、新幹線客を待ち受けている。

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 はこだてライナーはヘッドマーク付き。

はこだてライナーのヘッドマーク入りの733系電車。
といっても、車内はオールロングシートだし、札幌近郊で走っている電車と変わりはない。

むしろ、ずっと気動車ばかりだった函館近郊で、こんな電車に乗っているというのが新鮮だった。

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 はこだてライナーの車内。

各駅停車だが、途中で乗ってくる人も少なく、函館に着く。

ここも新幹線開業で電車駅になってしまったのかと思わせるような風情だったが、まだまだここは札幌行の特急スーパー北斗の始発駅である。
しかし、北海道新幹線の札幌延伸後は第三セクターの駅になる予定だ。

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 函館駅に到着。

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 ホーム連絡通路にある函館本線の0キロポスト。

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 函館駅前の市電。

函館駅の滞在時間は46分。
駅前に出て市電を見たら、北海道に帰ってきたという妙な安心感が沸いた。

新幹線開業時にリニューアルしたという駅の中を見て回ったが、特に大きく変わったところもないようだった。

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 函館駅コンコースと改札口。


 ◆ 函館 17:28【はこだてライナー】17:50 新函館北斗

こんどはまた、はこだてライナーで新函館北斗に戻る。
なぜかというと、函館からの特急券を買うと、新幹線からの乗継割引が適用されなくなるからだ。
なので、帰りのスーパー北斗の特急券は新函館北斗〜札幌ということになっている。

函館から新函館北斗までの自由席特急料金は310円なので、それを買えば函館駅から通しで乗れるのだが、これ以上函館駅にいても行くところがないし、はこだてライナーに乗ってしまった。

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 山の向こうに沈む夕日。

このはこだてライナーは新幹線の接続がないので、スーツケースを持った旅行客の姿はなく、地元の人の帰宅列車といった感じである。
七飯でほぼ全員が降りて、車内に残ったのは自分ともう2人だけになった。

がら空きになった車内に夕日差し込んでくる。まだ残雪が白い山の向こうに沈む夕日は、まだ春は先だなと思わせた。

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 再び新函館北斗駅に到着。

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 3・4番ホーム階段の風よけ室兼待合室。


 ◆ 新函館北斗 18:11【スーパー北斗19】21:35 札幌

17:51着のはやぶさ21号が到着したところで、コンコースは賑わっている。
札幌行スーパー北斗19号に乗り換える人も多く、3番ホームの自由席乗車口には行列もできた。

やはり今の北海道新幹線は、東北北部〜道央間の人たちのものだろう。
在来線の白鳥・スーパー白鳥時代に比べて1時間半以上の時間短縮になっているのだから。

すっかり日が落ちてだんだん暗くなる中、スーパー北斗19号が入ってきた。
これも予想していた通り空いている。

自由席に関して言えば、新函館北斗からの乗客が収まっても十分に余裕があった。

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 スーパー北斗19号が入ってきた。

車内販売が回って来たので、弁当とビールを買うことにした。
呼び止めると、弁当は完売とのこと。その代わり洞爺駅でかにめしを積み込むのでどうなさいますか、と聞かれたので1つ予約した。

ビールだけ買う。
サッポロクラシックがあるあたり、北海道に戻ってきたと改めて思う。

もうあとは札幌について帰るだけだし、ここからは呑み鉄でいくか。

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 車内販売のビールと新函館北斗〜札幌の自由席特急券。

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 自由席は空席が目立つ。

洞爺駅のホームには、白い袋を下げたおばあさんが立っていた。
昼間は待合室の売店で店番をしている人だ。1人でやっているのかなあ。

洞爺を発車すると車内販売がきて、洞爺で積んだかにめしを受け取る。こんどは日本酒を買おうとしたらそれも売り切れとのこと。こんどはハイボール缶を買った。

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 車内販売のワゴン。

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 洞爺駅積み込みのかにめし。

『かにめし』といえば長万部駅のが有名で、車内販売メニューにも長万部で積み込むと書いてあるが、洞爺駅のは珍しい。
食べるのもそうだが、特急スーパー北斗に乗っていて、洞爺の駅弁を積み込むというのも初めて見た。

まあ、特急停車駅で駅弁のある駅からもっと積極的に積み込んで車内で売ったらいい。
駅弁屋も売り上げ増になるし、車内販売も駅弁のついでにお酒や飲み物が売れるし、乗客からは喜ばれるし。Win-Winではないか。

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 車内販売の缶ハイボールとかにめし。

洞爺のかにめしは長万部のそれとよく似ている。かにの味付けは淡白で、酢飯のほうが合う気がする。
ハイボール缶はやめて、青森駅で買ったじょっぱりカップを開ける。

日本酒というか、カップ酒が似合う味付だ。

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 車内販売のさくら味アイスクリーム。

アイスクリームの販売がきて、さくら味アイスというのを買う。
桜の葉が練り込んであるのか、ほんのり桜もちの風味。

アイスを舐めながらハイボールをちびりちびり。

途中で降りる人もいて、だんだん空席が多くなる車内。
東室蘭でも乗ってくる人は少なかった。もう終点札幌までずっとこんな感じなのだろう。

「これが最後のワゴンサービスです」との放送があり、またワゴンが回ってきたが、もう買うものはなかった。
明日からまた仕事なので、そんなに飲むわけにもいかない。

残念ながら、車内販売は縮小の方向へと進んでいて、北海道で今残っているのは、スーパー北斗の日中の便だけである。
しかも今乗っている19号も、6月からは車内販売が取りやめになることが決まっている。

 * 2018.03.22 客室乗務員による車内販売の見直しに伴う代替サービスの実施について【PDF/116KB】

6月からはスーパー北斗の3往復のみとなる車内販売。
車内販売が縮小や廃止されるのは北海道だけではなく全国的なもので、これも残念ながらなくなる流れではあるようだ。

せいぜいあるうちに利用するしかないね。

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 札幌駅に到着。

朝に見た雪景色はなくなっていたが、札幌はまだまだ寒い。
まだ旅行する時期ではないが、せっかくの北海道新幹線に乗れるチャンスでもあったし、良かったんじゃないか。

 〜最後までお読みくださってありがとうございました。
〜1へもどる

posted by pupupukaya at 18/06/09 | Comment(0) | 2018年その他旅行記

2018年 北海道新幹線初乗車の旅 2

 ◆ 奥津軽いまべつ駅と道の駅いまべつ

新幹線はやぶさ号を奥津軽いまべつで降りたのは、新幹線の秘境駅というか、なんでこんなところに駅を作ったのかと色々興味があったからだ。
ここで下車すると、新幹線特急料金がいくばか安くなるというのもある。

駅自体は橋上駅で、長い通路と階段を下ると駅前広場に出る。
駅前広場の横には駐車場があり、その先は道の駅いまべつとなっていた。

駅前は集落のある県道からは立派な道路が整備されているが、それ以外は何もなかった。

 ※ 奥津軽いまべつ駅については別記事にしています。

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 奥津軽いまべつ駅の駅舎。

ここから津軽線の津軽二股発の列車に乗り継ぐ。
1時間47分の待ち合わせ時間。
お互い本数が少ない同士としては好接続といえよう。

駅や駅前の撮影をいくつかして、道の駅へ行ってみる。
ていうか、ここくらいしか行くところがない。

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 奥津軽いまべつ駅となりにある道の駅いまべつ。

道の駅は、土産物屋とレストランがメイン。
特にこれといったものもなく、長く時間がつぶせるようなところではない。

青森県や今別町の物産品をぶらぶら眺めて、行者ニンニクが安かったので1袋買った。
こんなもの持ち歩いてると臭ってきそうだが、まだ寒いのと袋の口ををきっちりと縛ったので大丈夫だろう。

あとは駅や駅前をあちこち見て時間をつぶす。

それにしてもこの辺りの風景は道南あたりと変わらない。
とくに廃止になった江差線の木古内〜江差間の風景とそっくりである。

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 特産品や物産の売店がある。

道の駅の『レストラン驛』は11時開店。
うどんそば、ラーメンから定食まで何でもある食堂で、入口で食券を買う。

いまべつ牛ステーキ ¥2,000 なんてのもある。
こんなところで2千円も出してステーキ食べる人がいるのかな。

人気メニューは、

1位:焼き干しラーメン
2位:いまべつ牛焼肉定食
3位:漬けマグロ丼
4位:猪ヘルシー丼
5位:豚丼

となっていた。

わが北海道人にはイノシシ肉が珍しいので、猪ヘルシー丼にした。味噌汁付きで1,000円。

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 道の駅いまべつのレストラン。

食券を買って店内に入ると、テーブルでじいさんがナイフとフォークでステーキを食べていた。
やるな( ^ω^)・・・

半分くらいのテーブルがふさがっていて、昼前にしては繁盛している。
一見して地元のひとばかり。日曜日の家族そろっての外食といった風に見えた。

さて、猪ヘルシー丼。
この年になるまでイノシシなんて食べたことはなかった。
北海道にイノシシはいないし。

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 猪ヘルシー丼。玉子、味噌汁、おしんこ付き。

モヤシや豆腐と一緒に炒めてあるのでヘルシーなんだろうな。
イノシシ肉はバラ肉のようで、脂身のほうが多い。
固いのかと思ったら意外と柔らかく、脂身もブタみたいにくどくなくてあっさりとしている。

生玉子付きなので、半分くらい食べたところで投入。
ぐちゃぐちゃかき回しながら食べるとこれはまた良かった。

ビールを飲みたくなったが、やめておく。
節約旅行というわけではないが、この先の行程もあるし、アルコールは入れないでおく。

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 これがイノシシの肉。脂身が多い。


 ◆ 津軽二股 12:09【333D】 12:24 三厩

またしばらく時間をつぶし、こんどは津軽二股駅へ。
道の駅の裏にホームがあって、そこが津軽線の津軽二股駅になる。
ホームだけで、待合室も無い。
待合室は新幹線駅の1階入口の所にあるので、そちらを利用してくださいといったところ。

乗車券は、前は道の駅で売っていたが、今は売っていない。そのかわりに奥津軽いまべつ駅のみどりの窓口で買うことができる。
私は時間がたっぷりあるので、みどりの窓口で乗車券を買っておいたが、普通の人がわざわざ買いに行くことはないだろう。

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 津軽二股駅に到着する三厩行。

ホームに立っていると、2両編成の列車がやってきた。
朱色1色の、国鉄時代の塗色に戻された車両だった。

てっきりワンマン列車かと思っていたが、車掌が乗っていて全てのドアから乗降できたのは意外だった。

津軽二股からの乗客は私1人。
さっき奥津軽いまべつで新幹線を降りて、駅前をウロウロしていた人がもう1人いたが、その人は乗ってこなかった。

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 奥津軽いまべつ駅で買ったご当地入場券と津軽二股〜三厩の乗車券。

2両編成の車内はがら空きだった。単行のワンマンカーで十分なくらいだが、ローカル線でも2両以上で、きっちり車掌も乗務させているのは、JR東日本秋田支社の方針なのか。

2両ワンマンで常時混んでいる東北本線の電車を走らせている盛岡支社とは対照的だ。

それもこれも、首都圏や新幹線を抱えた黒字会社だからこそだろう。
北海道民から見たら羨ましい限りだ。

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 終点三厩手前では津軽海峡が見える。北海道までは見えなかった。

津軽今別からは家並みが続くようになる。
停まる駅ごとに乗客は減って行った。

15分で終点三厩着。
本州側最北端の駅で、さいはてというか、とにかく終着駅感の漂う駅である。
ホームの先の線路は車庫があり、そこで線路は終わり。その先の山はまだ雪景色だった。

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 終点三厩駅に到着。

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 行き止まりの線路。

ここも無人駅ではなく、駅員がいて改札口できっぷを回収している。
パスのような券を見せて出る人が何人か。
きっと首都圏から新幹線で来たんだろうな。

風景こそ北海道の道南と変わりないが、津軽海峡が持つ線引きの強さをあらためて感じた。

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 三厩駅の駅舎と駅前広場。

三厩駅は元三厩村(現外ヶ浜町)の町はずれで店も何もないところ。
駅前広場には竜飛岬行の町営バスが発車を待っているくらいなもの。

駅前の通りを少し歩いてみたがやっぱり何もなく、また駅へ引き返す。


 ◆ 三厩 12:43【336D】 14:10 青森

この辺りは北海道と同じくまだ冬のようで、三厩駅の待合室にはストーブが灯っていた。
しかしここはやはり本州の、JR東日本の駅。駅内の旅行商品のポスターは東北各地、それに東京へのものばかりだった。

きっぷ売り場がで青森までの乗車券を買う。
新幹線に乗るので新青森まで通しで買った方が安いのだが、それだと青森で途中下車できないのである。

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 ストーブが設置された待合室。きっぷ売り場もある。

改札口は集札はするが、入るのは勝手に入って良いようだ。

発車間際になると、1人詰めていた駅員さんが助役帽をかぶり、赤と緑の旗をもって出てきた。
もう久しく見なくなった光景。
車両といい駅といい、ここ三厩駅は国鉄時代から時が止まったような駅だった。

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 列車の発着時は助役帽の駅員さんがホームに立つ。

車内はパス所持客の折り返しと、地元の人が数人といったところ。
やはり空きボックスの方が多い。

三厩を出てしばらくは津軽海峡が見えるが、津軽浜名からは山へと分け入る。

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 三厩→青森の乗車券。

津軽二股からは小国峠を越える。
新幹線はトンネルの直線で通っているが、こちらはくねくねと山道を行く。
山は線路間際にも残雪があって、ここもまだ冬なんだなあと思う景色だった。

大平駅の向こうに、津軽二股で別れた新幹線の高架橋が姿を現す。

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 新幹線の高架と交差する。

大平駅を過ぎると新幹線の高架橋と交差する。そこから下って来る高架線があって、こちらの津軽線と合流する。
これが北海道新幹線開業まで特急白鳥なんかが走っていた津軽海峡線である。

複線電化の立派な線路が左から寄って来る。こちらがローカル線の様相だ。
線路が何本も並行する新中小国信号場を過ぎると、かつて特急白鳥や急行はまなす時代からのお馴染みの車窓となる。

無人駅の中小国駅は、長らく運賃計算上はJR東日本とJR北海道の境界駅ということで重要な駅だったが、その役目は新青森駅に移ったので今はただのローカル線の無人駅である。
と言っても、重要なのは運賃計算上だけで、元からローカル線の無人駅だった。

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 すっかりローカル駅となった蟹田駅。

蟹田でたくさん乗ってくるのかと思っていたが、乗って来たのは2人だけだった。
かつては満車になるほど人気だった駅前の駐車場もがらあき。

特急停車駅だったこの駅も、新幹線開業後はすっかりローカル駅になってしまった。

蟹田からしばらくは津軽湾沿いを走る。
本州方面に旅行するときはいつも目にしてきた車窓だが、もうこの路線を乗ることも多くはあるまい。

新幹線が開業してからは東北すらも縁遠くなってしまった。

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 車両配置がなくなってすっかり寂しくなった旧青森車両センター。

油川では部活帰りの高校生が10人くらい乗ってきて、車内に活気が出る。といっても次は終点青森なので1駅だけだが。

右手には旧青森車両センターの広い構内が広がる。北海道新幹線開業後に車両配置がなくなって、盛岡車両センターの青森派出所となっている。

ここもかつては特急電車やブルーの車体を連ねた寝台特急の車両がずらりと並んで、北海道から青函トンネルを抜けて来ると、ああ本州に来たんだなあと思ったものだが、今は気動車が遠くに数両あるだけ。
線路も赤さびてしまっていて、もう鉄道の基地としての役割は終えてしまってるかのようだった。

まもなく終点の青森である。
車内放送では、
「この列車は青森からは14:44発の弘前行となります、弘前方面はこのままご乗車ください」
と言っていた。

青森駅の直前でこれもまたショッキングな光景が・・・

ラビナのアラジンがな〜い

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 左がありし日(2005年冬)のラビナ、右が今(2018年)のラビナ。

これも北海道から乗り継いで青森までやってきてお馴染みだったのだが、上から塗装して消されてしまったようで、普通のビルと変わりなくなっていた。

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 青森駅に到着。

青森駅に降り立つのは2015年9月の南三陸旅行以来なので約2年半ぶり。
気のせいか来るたびに駅や駅前広場が狭くなっていくような気がする。

東京や大阪への寝台特急列車も無くなって久しく、北海道への特急列車も無くなった青森駅。
秋田方面への特急が3往復あるほかは、すっかり電車駅になってしまった。

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 青森駅の駅舎。建て替えの話もあるようだが。


 ◆ 青函連絡船メモリアルシップ

青森駅の乗り換え時間は55分間。
いつもならば駅ナカや駅前をぶらぶらして過ごすところだが、もう青森もこんどいつ来るかわからないところになってしまった。

新幹線のおかげで本当にいつ来られるかわからないところになった (-_-;)

せっかくなので青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸を見学する。
もともと青函連絡船の桟橋だった場所にそのまま係船してある施設なので、駅のすぐそばにある。
30分もあればひと回りしてこられるだろう。

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 可動桟橋と八甲田丸。

青森駅でもう一つおどろいたのは、かつての桟橋跨線橋が復活していた。
青函連絡船廃止後は閉鎖され、長らく放置されていたものだが、『青い海公園連絡橋』という名前が付いた駅の東西をむすぶ自由通路となっていた。
ホームへ下りる階段も残されているが、そこはシャッターが下りて閉鎖されている。

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 かつてホームと桟橋を結んでいたこ線橋は『青い海公園連絡橋』として復活。

青函連絡船には3回乗ったことがある。うち2回は小学生のときに家族旅行で、最後の1回は中学の修学旅行のときであった。

・・・歳がばれるねえ (´・ω・`)

3回も乗れば結構覚えているもので、私にとっては懐かしいものの一つである。

函館にも摩周丸が保存・公開されていていて、そっちは何度か行ったことがあるが、船内の客室設備はとっ払われていて、何だか残念なことになっていた。色々やろうとしてああなったんだろうけど。

こちら八甲田丸はどうなのだろう。

2階にある乗船口で入場券を買って入る。

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 八甲田丸の乗船口。

船内は見学ルートがあって、そこをぐるっと1周してまたもとの乗船口に戻ってくる仕組みになっている。

昭和30年代の青森駅前を再現したという青函ワールドはなかなか精巧にできていて面白い。
肝心の船内設備はグリーン座席がのほんの一部残されているだけだった。

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 青函ワールドは桟敷席の面影が残る。

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 昭和30年代の青森駅前を再現。

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 リンゴ屋の姐さんは美人さんだね。

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 グリーン指定席の座席。

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 船長室。

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 船の操縦室であるブリッジ。

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 車両が展示されている車両甲板。

車両甲板には積み込まれた車両があったり、函館の摩周丸より、こっち八甲田丸の方が面白かった。
しかし個人的には、昔に運航していた当時の客室を復活してほしいなあ。

青函連絡船時代を偲ぶにはもう記憶をたどるしかないようだ。

横浜の氷川丸は就航当時の客室に改装されて、往時の船旅の想像を掻き立てるようなロマンがあった。
青函連絡船も船内の一部でいいから往時の自由席や桟敷席なんかを復活してくれないかな。


posted by pupupukaya at 18/06/03 | Comment(0) | 2018年その他旅行記

2018年 北海道新幹線初乗車の旅 1

北海道新幹線が2016年3月に開業して今年で2年になる。

北海道にとっては待望の新幹線ということになるのだが、私の方はというとほとんど興味がないといってもいい状態だった。
特に乗りたいとも思っていなかったし、乗るような用事もなかった。

急行『はまなす』があったころはよくそれに乗って東北方面へ旅行していたが、それもかなわなくなった。
なぜなら、新幹線が高すぎるからだ。

そんなわけで、開業しても乗ることがないまま2年が過ぎた。

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しばらくどこにも行っていないので、どこかに行こうかなと思っていたときに見つけたのがこの『北海道150年日帰り周遊パス』。
4/1から22までの期間中の日曜日だけ使えるきっぷで、JR北海道内の普通列車が1日乗り放題となるもの。
特急券を別に買えば特急列車や北海道新幹線にも乗れる。値段は3500円。

計算すると、札幌から新青森まで特急券込みで13,940円(パス3500+特急券10440)となった。
かつての北東パス+急行はまなすならば13,450円だから、日帰りとはいえかなりお得ではないか。

そんなわけで、初北海道新幹線乗車に出かけることにした。
時刻表を見ながらいろいろ検討した結果、以下のスケジュールを作った。

発駅発時刻列車名着時刻着駅
札幌6:00【スーパー北斗2号】 9:11新函館北斗
新函館北斗9:31【はやぶさ16号】10:22奥津軽いまべつ
津軽二股12:09【普通】12:24三厩
三厩12:43【普通】14:10青森
青森15:05【普通】15:09新青森
新青森15:31【はやぶさ21号】16:34新函館北斗
新函館北斗16:45【はこだてライナー】17:05函館
函館17:28【はこだてライナー】17:50新函館北斗
新函館北斗18:11【スーパー北斗19号】21:35札幌

久しぶりの鉄旅だが、我ながら上手く出来た。
奥津軽いまべつで降りて津軽二股から津軽線の三厩へ。また、新函館北斗から『はこだてライナー』にも乗ってみようというものだ。

出発は4月8日の日曜とした。
きっぷは前日の土曜日に札幌駅まで買いに行った。

まったくこれが面倒くさい。

JR各社はいつになったら飛行機みたいにチケットレスになるのかね?

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日帰り周遊パス 3,500円
札幌〜新函館北斗自由席特急券 1,290円
新函館北斗〜奥津軽いまべつ特定特急券 2,800円
新青森〜新函館北斗特定特急券 3,930円
新函館北斗〜札幌自由席特急券 1,290円
合計 12,810円

特急北斗は自由席、新幹線は立席の特定特急券とした。
この特定特急券とは座席を指定しない特急券で、はやぶさ号では自由席のある列車が無い盛岡〜新函館北斗間のみで発売される。
値段は自由席と同じく指定席特急料金から520円引き。
自由席特急券との違いは、自由席が無いので、指定席の空いている席に座ることになる。当然、満席ならば立つことになる。

この特定特急券でも、在来線特急の乗継割引の対象になる。
新函館北斗〜新青森間ならばいつもがら空きだし、指定席にする必要はまったくない。


 ◆ 札幌 6:00【スーパー北斗2号】 9:11 新函館北斗

北海道新幹線開業と同時に、札幌駅朝6時発のスーパー北斗が新設された。
この時間は地下鉄の始発前だし、接続する列車は手稲始発の1本だけである。

はたして利用者がいるのかと不思議に思っていた。
私も交通機関で6時前に札幌駅に行く手段が無いので、歩いて札幌駅に向かう。

朝5時過ぎに自宅を出ると、道路にはうっすらと雪が積もっていた。
もう4月なのに札幌の春はまだ遠い。

地下街も地下歩行空間もまだクローズしているので、駅前通りをずっと歩いて30分ちょっとで札幌駅に着いた。

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 5:36、まだ閉じられたままの改札口。

西改札口の周りには改札口が開くのを待つ人たちがかたまっている。
スーツケースを引いたスーパー北斗の客もいるが、ほとんどは朝帰りの人たちのようだ。

5:40になって「ただいまから改札を始めます」の放送があると、みんなゾロゾロと改札口へ向かう。

どこの売店もまだ閉まっているが、改札内にある駅弁の売店だけがこの時間から開いていた。
種類も選べるほどいくつか置いている。これは予定外だった。

さすが札幌駅立売商会・・・できるな。

買おうかなと思ったが、もう軽く朝食は食べていたので買わなかった。

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 特急スーパー北斗2号で札幌を出発。

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 新しくなった行先表示器。

スーパー北斗2号の車内は予想通りガラガラ。
といっても無人というわけではなく、各車両に数人ずつは乗っている。
全車両で40人くらいといったところ。日曜日の早朝としてはまずまずといったところか。

ホームの自販機でキリンガラナを買って自由席に座る。

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 キリンガラナときっぷ。

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 豊平川を渡る。

新札幌で何人か乗ってきた。
札幌からの乗客より、途中駅から乗る人のための列車なのかもしれない。

白石に停車すれば江別からの始発列車からこの列車に乗り継げると思うのだが。

新札幌を過ぎると、木々も雪で真っ白になっている。
すっかり冬景色に戻ってしまった。

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 4月の冬景色。

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 自由席の車内。

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 指定席の車内。さらに空いている。

途中駅では何人か乗ってくるが、苫小牧や東室蘭で降りる人も多く、車内はずっと空いたままだった。

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 森を過ぎたあたりで駒ヶ岳がはっきりと見えた。

森を発車してしばらくすると、自動放送で新幹線の乗換の放送があった。

仁山を過ぎると左前方に新函館北斗駅が見えてきた。

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 仁山からの下り坂から新函館北斗駅が見えてくる。

新函館駅に着くと指定席からの下車客が多い。
自由席や後ろのほうの指定席車両はガラガラだったが、前のほうの指定席車両はそれなりに乗っていたようだ。

札幌駅6:00発のスーパー北斗2号は、新幹線接続特急としての役割がそれなりにあったようだ。

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 新函館北斗に到着。

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 地上ホーム同士の新幹線のりかえ改札口。

特急を降りた人は全員乗り換え改札口に向かうが、接続時間が20分あるので、私は一旦改札を出るためにエスカレーターで上る。
乗継の特急券を持っていても、改札外に出るのは自由だ。

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 ようやく駅前らしくなった新函館北斗駅前。

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 これが新函館北斗駅の名所、北斗の拳ケンシロウ像。

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 キヨスクに並んでいた駅弁。


 ◆ 新函館北斗 9:31【はやぶさ16号】10:22 奥津軽いまべつ

駅の内外を駆け足で見て回って、こんどは新幹線改札口を通る。
新函館北斗駅自体は前にも来て、入場券を買って見物したことがあるので、駅舎とケンシロウ像を撮影したくらい。

以前はホームで発車するはやぶさ号を見送っただけだが、今日はその乗客となる。

車両はE5系と呼ばれるJR東日本の車両。JR北海道のはH5系となっていて、基本の作りは同じだが、内装が北海道仕様になっているらしい。
残念ながらH5系の車両は朝と夜の数本だけに使われる。

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 E5系電車の新幹線はやぶさ。

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 新函館北斗駅の駅名標。

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 11番線の発車時刻案内。

11番線ホームに停車している東京行はやぶさ16号は、案の定がら空き。

何度も言うが、お盆と正月でもなければ立席の特定特急券で十分だ。

何でもちゃんと調べてから買わないと、ぼられるぞ〜 ( 一一)

座席は3列席が海側、2列席が山側となるので、3列席に座った方が景色が良い。
特定券ならば好きな方に座れる。

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 E5系はやぶさの車内。がら空き。

新幹線に乗るのは2015年の九州新幹線以来なので3年ぶりということになる。


窓が小さくて窮屈そうに見えるが、座ってしまえば座席の前後間隔も十分にあって、ゆったりしている。
足元にはコンセントもあって申し分ない。

新幹線に乗るといつも思うが、座席の背もたれが垂直に立っているのはどうしたことか。
座ると前かがみのような恰好になる。これはすこしリクライニングさせると良くなる。
前かがみで座るのを好む人がいるのか。ようわからん。

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 マガジンラックの社内誌。

発車時刻になって、電車は静かに動き出す。
本当に静か。さっきまでガタガタのスーパー北斗に乗っていた分、余計に静かに感じるのかも。

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 日帰り周遊パスと新幹線特定特急券。

発車すると助走区間は無く、どんどんスピードが上がる。
上磯のあたりからトンネルばかりになるので、新函館北斗を発車してしばらくは数少ない地上区間になるのだが、高架区間は高い防音壁が続いていて、地上区間でも半分くらいは壁しか見えない。

壁が途切れた所からは函館山や上磯のセメント工場が見えた。印象に残るのはそれくらい。

発車して5分くらい地上を走るが、そこからトンネルに入るともう盛岡まではトンネルばかりになる。
やっぱり新幹線はつまんない。

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 新幹線車窓から見る函館山。

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 新函館北斗〜木古内間のマックス速度。

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 湯の里知内信号場(旧知内駅)を通過。

スマホのスピード測定アプリを見ていると243km/hまで上がったが、それ以上にはならなかった。
最高速度は260km/hとなっていて、それを期待したのだが。
木古内通過便は最高速度まで達するのだろうか。

木古内を発車すると、在来線の線路が近づいてきて合流する。ここから貨物列車との共用区間になる。
これが北海道新幹線のボトルネックというか泣き所で、新幹線車両の風圧で貨物列車のコンテナが荷崩れを起こすという理由から在来線時代と変わらない140km/h走行となる。

最高速度320km/hのE5系はやぶさが泣くような情けない走りっぷりだが、今年度中には160km/hまで引き上げられ、所要時間が3分短縮される予定だ。

いくつかのトンネルを抜け、湯の里知内信号場を通過する。停車している貨物列車はいなかった。
この次が青函トンネルとなる。

在来線時代は、轟音と妙な振動から青函トンネルに入ったとすぐに分かったものだった。
新幹線はさすがに静かなままで、意識していないと青函トンネルに入ったかどうかはすぐにはわからない。

しかし、しばらくすると窓の外が曇り始める。これはトンネル内の温度と湿度が高いために起こる(風呂で眼鏡が曇るのと同じ理屈)ので、新幹線になっても変わることはない。

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 青函トンネルに入ると窓ガラスの外側が曇る。

困ったのは青函トンネル通過中は、ずっと携帯電話の圏外。
いや、私個人的には困ることはないが、天下の新幹線がこれでは困りものだ。

北海道側入口から入ってから25分、本州側に出ると奥津軽いまべつに停まる。

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 奥津軽いまべつ駅に近づく。

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 奥津軽いまべつ駅に到着。

ここで下車。津軽二股駅から津軽線に乗り継ぐことになる。

北海道新幹線初乗車といっても特に感慨のないままに着いてしまった。
新幹線は速くて便利だけど実用一点張り。旅情とか風情を求めてはいけない。


posted by pupupukaya at 18/05/19 | Comment(0) | 2018年その他旅行記

新千歳空港新線のルートを予想する

現在、快速エアポートは札幌〜新千歳空港間を15分間隔で運行しているが、ここ数年、混雑がひどくなってきている。

全区間満席、新千歳空港駅は列車が着くたびにホームや階段、改札口に大勢の降車客があふれるという昼間でもラッシュのような光景が見られる。

実際、新千歳空港駅の乗客数もここ数年前からうなぎ上りに増えていて、2016年度にはJR北海道の駅としては札幌駅に次いで2位の乗客数の駅となった。

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 混雑する新千歳空港駅コンコース。

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 狭いホーム。ここにスーツケースを引いた降車客が殺到する。

これだけ混雑しているのだから、列車の増発か車両の増結で対応すべきところなのだが、新千歳空港駅の制約があって、そのどちらもできないのである。

まず、南千歳〜新千歳空港間は単線ということ。これが増発を難しくさせている。
もう一つは新千歳空港駅のホームの問題。6両編成対応の1面2線(幅8m長さ130m)のホームでは、6両以上の列車が発着することは不可能だ。

駅を改修すればいいのだが、地上駅ならともかく地下駅とあっては大工事になってしまう。
快速エアポートの増発や車両増結はもう何年も前から言われていたことだが、このような事情から難しいのが現状だった。

そんな中、新千歳空港アクセス鉄道の抜本的な改良案というものが報じられた。
JR北海道は近い将来には路線も大幅に短縮され、もうこの先はないのかと思っていた矢先に明るいニュースでもある。

どうしん電子版(北海道新聞)からの引用

”国土交通省がJR北海道の新千歳空港駅と周辺について、大規模改修の検討に着手したことが1日、同省関係者らへの取材で分かった。駅を千歳線の本線に組み込む形で苫小牧側に貫通させるほか、石勝線を接続する構想。実現すれば道東や苫小牧方面への接続の利便性が大幅に向上するほか、経営難にあえぐJRの増収効果も期待される。”

  〜中略〜

構想では南千歳―新千歳空港間(単線、2・6キロメートル)について、苫小牧側への貫通のほか、複線化を行う。帯広・釧路方面に通じる石勝線の起点も南千歳駅から新千歳空港駅に変更する。


要約すると、新千歳空港とその支線について、

 ・現在の行き止まりから、苫小牧・室蘭方面および石勝線への直通化。
 ・現在の単線から複線化する。
 ・ホームを増設する。

ということになる。

道新に掲載の略図では苫小牧・室蘭方向は直通だが、石勝線へはスイッチバックのようにも見えた。

南千歳から分岐する石勝線の位置関係を考えるとそれもやむを得ないのかと思っていたら、2018年5月3日付の北海道建設新聞1面に『新千歳空港駅アクセス鉄道改良計画』として、新線の配線図が掲載されていた。

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 2018年5月3日北海道建設新聞掲載の『新千歳空港駅アクセス鉄道改良計画』より筆者作成。

こうして見るとなかなか大掛かりな新線計画となる。
南千歳からの分岐は、現在の地下への入口の隣に並行してとすぐにわかるが、他の2か所の接続箇所やルートはどうなるのか。

いやいや、それ以上に鉄道ファンとして何だか熱くなってきた。
それで、地理院の電子地図に実際に線を引いてみたのが下の図。

chitosenerroutemap.jpg
 新千歳空港アクセス新線予想図(国土地理院の電子地形図25000より筆者作成)

千歳線南側への合流は当初美々信号場と予測したが、実際に線を引くと美々信号場の1.5km南側にある美々川の橋梁付近になった。

南千歳駅から現・千歳線と分岐する。
新千歳空港駅の手前で現在の線路と分かれ、新・新千歳空港駅へ。
この駅は現在駅の西側に作られる。場所で言えば、一般車乗降レーンの直下となる。

ホームは3面4線。特急列車10両対応とすれば、長さ220mとなる。ホーム幅を10mとすれば、地下駅の幅も45mとなり、地下駅としては大規模な駅になりそうだ。

新千歳空港駅を過ぎると現・千歳線に向かってカーブ。
R400m(R=曲線半径)の急曲線ならば美々信号場に接続できそうだが、接続手前でまた急曲線が入る。
特急列車も通る路線ではあまり望ましくない。

現・千歳線、美々信号場の南側にR1000mのカーブがあり、それに沿うように同じくR1000のカーブで分岐させ、新千歳空港駅南側にR600mのカーブを入れるとうまく収まった。

現・千歳線は、美々信号場南側から美々川の橋梁までの約1kmが10‰の下り勾配となっていて、高低差が10mほどとなっている。
美々川の橋梁付近に新・美々信号場を設けて新線を分岐、そのままレベル(水平)で新線を敷設すれば自然と地下へ入って行くことになる。

一方で石勝線は、駒里信号場の西端からR800m(石勝線はR800mが標準)で南側に分岐させると、国道36号線を過ぎたあたりで新・千歳線に取り付けることができた。
この場所にR600mのカーブが入るのは苦しいが、滑走路の下に大型の構造物や立体交差を設けるのは良くない気がして、こうなった。

新・千歳線の上下線の真ん中から始まる石勝線は20‰の上り勾配であれば400mくらい並行すれば南行の線と交差できるはずだ。

新・千歳線のほうは殆ど地下区間になりそうだが、石勝線のほうは36号線手前あたりで地上に出られそうだ。
高架橋で36号線と現・千歳線と交差し、駒里信号場で現・石勝線と合流する。

滑走路下を通らず、滑走路と並行して南下し、植苗駅付近で合流というのも考えてみたが、相当大掛かりになるし、何よりも石勝線が遠回りになりすぎるので却下。

空港新線から外れた現在線は、貨物列車が使うのでそのまま残るだろう。

以上、こんな感じでルートを想像してみました。

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 現在行き止まりの新千歳空港駅終端。

事業費は1000億円規模、早ければ2022年の完成となる。
国が主体の事業となれば、動き出せば早いだろう。

快速エアポートも改善され、各地からの空港アクセスも良くなるので、一刻も早い完成が望まれる。
それよりもなによりも、鉄道ファンとして久々の心が躍る出来事でもある。

posted by pupupukaya at 18/05/12 | Comment(0) | 北海道の駅

奥津軽いまべつ駅の謎 2

さて、奥津軽いまべつ駅最大の謎とは何か。

それは、駅横に新しく出来た今別町の無料駐車場である。
屋内と屋外の駐車場があって、両方合わせて82台収容できるのだが、結構な台数が駐車してある。

ざっと見で3/2くらいはふさがっている。50台くらいといったところだろうか。

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 屋内外合わせて82台収容の今別町営無料駐車場。

ここに車を停めても駅以外にはどこへも行きようがないので、この駐車場の利用者のほぼ100%が新幹線利用者ということになる。

で、その異様な光景とは何か。

ここの車がやたらと函館ナンバーと札幌ナンバーが多いのだ。

気のせいか? いや、実際多いのだ。両ナンバーの車を数えたら15台もあった。
駐車場の車のうち、これもざっと見だが、約1/3がこれらの車が占めている。

ここは本当に青森県か?

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 なぜか函館や札幌のナンバーが多い。

これはどうしたことか。

北海道の空知振興局の北部では旭川ナンバーになっているので、津軽半島の北部では函館ナンバーが使用されているのかとも思ったが、陸続きならともかく、津軽海峡で完全に隔たれているのであり得ない。

うーむ。
これが1台や2台ならば、青森〜函館間にフェリーがあるので何てことはないが、ちょっと多すぎないかこれは。

どういうことなのか。
確実に言えることは次の2点だ。

1,何らかの事情で北海道から青森県に渡ってきた車である。
2,その車で奥津軽いまべつ駅まで来て新幹線でどこかへ行っている。

これが大間あたりならば函館とフェリー航路があるので、道内ナンバーを多く見かけても不思議ではないが、ここは津軽半島の北端である。
過去には三厩〜福島間にフェリー航路があったが、20年も昔に廃止されている。

函館から青森まで車ごとフェリーで渡って、そこから奥津軽いまべつ駅まで行って新幹線に乗る?

まるでミステリーのような話だ。

気になってしょうがないので、道の駅の事務所へ行って聞いてみることにした。
駐車場の入口に、”宿泊で利用される際は道の駅に申し出てください”との旨の掲示があったから何か知っているだろう。

道の駅の管理人さんに聞いてみると、

「ええ〜、たしかにここの利用者は他県ナンバーが多いんですよ」

函館ナンバーの持ち主がどういう人なのか尋ねたら、

「いや〜、それがわかんないんですよ」
「ここへ停めて、(新幹線で)どっかへは行ってるようなんですがねぇ〜」

と、要領を得ない。

話してるうちに、

「JRの人たちは向こう(北海道)から車を持ってきて乗ってるねえ」

ああ、わかった。

ここは本州とはいえ、北海道新幹線も青函トンネルもJR北海道の管理となる。

新幹線工事こそ終わったが、青函トンネルや新幹線の保守や保線のための人がいるわけで、その職員や関連会社を含めるとそれなりの人数になるはずだ。

札幌や函館から単身赴任や出向という形で来ている人も多いだろう。
そういう人たちが道内から車をもってきて、こっちで使用しているのだ。

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 奥津軽いまべつ駅の南側は保線基地となっている。

休日は奥津軽いまべつ駅まで車で来て、新幹線で函館や札幌へ帰るのだろう。

以上は私の推測でしかないが、ほかに考えられることは無い。
それほど大きく外してはいないと思う。

道の駅の管理人曰く、

「七戸十和田のほうは成功したけどねぇ〜、こっちはさっぱりだね」
「私も新幹線さ乗るときは青森まで行きますよ、高いしねぇ〜」

そうなんだよね、
例えば東京までだと新青森からは特急料金込みで1万6840円なのに対し、奥津軽いまべつからだと1万8550円1710円も跳ね上がる。往復ならば3420円差額×人数だ。

新青森駅の有料駐車場ならば1泊1000円
今別や三厩あたりの人ならば便利だろうが、いくら駐車場が無料とはいえ、蟹田や中里あたりの人は新青森駅へ行ってしまうだろう。

道の駅の管理人さんすら利用しないという奥津軽いまべつ駅。

それにしては駐車場には随分と多くの車が停まっている。
先に50台くらいと書いたが、多すぎじゃないか?

道の駅は別に駐車場があるので、こちらの車はほぼ100%新幹線利用者である。

あんまり駐車場をウロウロしていては不審者になってしまうので数えたわけではないが、駐車場区画のうち2/3は確実に埋まっている。

駅勢圏と思われる今別町と旧三厩村の人口を合わせても5千人を超えるくらい。
こんなに新幹線の利用者がいるとは思えない。

青森や弘前に行くのにここに停めて新幹線で?
まさかね、車なら直接行くよ。

これはまた謎だなと思ったが、これはすぐに分かった。

先に七戸十和田駅が成功したと書いたが、ここはその逆バージョンなのだ。

つまり津軽半島各地から北海道へ行く人たちがこの駅を利用するのである。
何といっても無料駐車場の存在が大きい。

しかも、新青森から乗るよりも1駅分安くなるというおまけつき。
例えば、新青森〜新函館北斗間は特急料金込みで7260円だが、奥津軽いまべつ〜新函館北斗間だと5480円1780円安くなる。

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 津軽半島と奥津軽今別駅との関係。(地理院地図より筆者作成)

こうして地図を見ると、対北海道となれば津軽半島だけではなく、五所川原あたりまでも軽く駅勢圏に入ってきそうだ。

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 グーグルマップで五所川原から奥津軽いまべつ駅までのルートを見ると。

五所川原から奥津軽いまべつ駅までの距離は53km。
この辺りまで来れば車で50kmの距離なんてどうということもないだろう。

札幌から新千歳空港までだって40km以上あるし、札幌の西部や北部からだと軽く50kmを超える。
それでも空港の駐車場は人気だ。

フェリー以外では新幹線しか北海道へ渡る手段がないので、もっと広域の弘前や、さらに秋田県からの利用者もいそうだ。
件の函館や札幌ナンバーの車も、青森県内に単身赴任している人たちが帰宅する際に奥津軽いまべつ駅を利用しているのかも知れない。

これらは北海道新幹線開業による新たな需要のように見えるが、じつは在来線時代も蟹田駅の駐車場に車を置いて北海道に行く人が多かったようだ。

多かったようだというのは、外ヶ浜町公式ブログに北海道新幹線開業前の蟹田駅駐車場の利用状況についての記事を見つけたからだ。


JR蟹田駅西口の土・日曜日の駐車状況は、ほぼ「満車状態」。
平日でも10台ぐらいは駐車している。
休日には、ほぼ満車状態になる。
車両ナンバーは、「青森」のほか「八戸」「秋田」など、
休日には、遠方の車両も駐車している。JR蟹田駅から北海道に行く電車に
乗るための拠点にしているのでしょう。さすが交通の要所です。
利用者が多くて嬉しいことです。



要は今まで蟹田駅に行ってた人たちが奥津軽いまべつ駅に移って来たということだ。

しかし全体からすれば、北海道へ行く人よりも仙台や東京へ向かう人の方が圧倒的に多い。
奥津軽いまべつ駅の駐車場の利用率が高いとはいえ、現状はニッチな需要にマッチした結果でしかない。

今後この駅の発展はあるのだろうか。

それは北海道新幹線が札幌まで延伸開業したときだろう。

もしかしたら、いままで仙台へ行っていた青森の人のうち、相当数が札幌へシフトするのではないか。
その根拠は青森から仙台、札幌までの距離である。

新青森から仙台までの営業キロは369.1kmとなっている。もう一方で現在工事中の北海道新幹線が札幌まで開業したら、新青森から札幌までの営業キロは360.3kmとなる。

つまり新青森は仙台〜札幌間のほぼ中間点になるのだ。

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 北海道新幹線が札幌まで開業した図。

料金は北海道新幹線が高め設定のため仙台へ行くよりは若干高くなりそうだ。
しかし、仙台の人には申し訳ないが、都市としては札幌の方が色々揃っていると思う。

そうなれば南の七戸十和田駅、北の奥津軽いまべつ駅である。

駅前にもイオンとまではいかないが、コンビニの1軒くらいはできるかも知れない。

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。

posted by pupupukaya at 18/04/14 | Comment(0) | 北海道の駅
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